Altium Infrastructure サーバ

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複数のワークステーションで、多くのソフトウェアをインストールする電子機器会社では、企業レベルでそれらのインストール、設定、ライセンス認証を管理する必要があります。会社の設計ソフトウェアを集中化して管理できるように、Altium は、Altium Infrastructure Server (AIS) (無償で、Altium の Server Foundation プラットフォーム上に構築されたサーバベースの Altium ソフトウェア管理ソリューション)を開発しました。

ローカルの会社のネットワーク上にインストールした時、新しいサーバでは、ソフトウェアのユーザや役割(ユーザグループ)の管理を含む、オフラインインストール、ライセンス認証、Altium ソフトウェアの更新を集中化してコントロールできます。

Infrastructure サーバによる Altium テクノロジーサービスには、以下が含まれています:

  • ユーザプロフィール管理とユーザ役割の割り当て。
  • クライアント接続サービス – セッション管理、LDAP 同期。
  • プライベートライセンス サービス – ソフトウェアライセンスの入手、割り当て、追跡。
  • ネットワークインストール サービス – ソフトウェアインストール パッケージの入手、バンドリング、インストール。

 

Altium Infrastructure サーバには、設計データの保存、または管理機能(例えば、Altium Vault で利用できる高度なデータ管理機能)は含まれていないことに注意してください。

サーバのインストール

Altium Infrastructure サーバ (AIS) は、Altiumから無償でインストールファイルをダウンロードできます。そして、Operating System (OS) が Windows 7(または、それ以降)の PC で利用できます。basic バージョンの Windows OS (Core, Home, Starter, Base) のシステム、または従来の OS が Windows XP の PC ではインストールできないことに注意してください。

 

Infrastructure サーバは、Altium Designer version 16.0 やそれ以降でのみ利用できます。

ソースの Altium_Infrastructure_Server_[version].zip ファイルから抽出して、インストールプロセスを開始します。Infrastructure サーバのインストール実行ファイル – Altium Infrastructure Server <version number>.exe を実行します。インストールウィザードで表示される設定ダイアログに従ってプロセスを進めます。

ウィザードの設定ダイアログで、インストール場所や web サーバがアクセスするポートを確認、または編集。

サーバの設定と構成が確立されると、インストールを続行できます。ウィザードの最後のダイアログでは、標準(http)とセキュア(https)アクセスの両方に関する、ローカル PC のサーバ web アドレスが表示されます。

 

インストールプロセスと、そのオプションの詳細については、Installing the Altium Infrastructure Server をご覧ください。

サーバのライセンス認証

Infrastructure サーバの機能を有効にして、ネットワークで接続できるようにするには、ライセンスが必要です。ライセンスファイル(*.alf)は、ダウンロードした zip ファイル内にあります。そして、ブラウザインターフェース(上図のように、インストールウィザードの完了ページにある web アドレス(ホスト PC の名称に基づいた)を介してアクセスします)を介してサーバでそれらを登録して、有効になります。

 

PC のネットワーク名は、コントロールパネル\システムとセキュリティ\システム を実行し、'コンピュータ名' の項目で確認できます。Windows 10 では、設定 » システム » バージョン情報 で確認できます。ライセンス認証を行ったら、Infrastructure サーバは、その computer_name アドレスを使用して、ネットワーク上の全てのコンピュータから利用できます。

最初に、Infrastructure サーバへアクセスする時、デフォルトの admin/admin サインイン クレデンシャルを使用します。使い慣れたら、これらは、サーバ管理者のみアクセスできるように変更する必要があります。

サインインする時、Home ページの上部に、サーバのライセンスが無いことを示すメッセージが表示されます。Add License リンクを選択して、Infrastructure サーバの License Manager ページを開きます。それから、ライセンスのタイプ( ボタンのドロップダウンメニューから、そのソース)を選択します。そのオプションは、以下です:

  • From file – ローカル PC のハードディスク上のライセンスファイルを選択します。これは、Infrastructure サーバのライセンスを指定する通常の方法です。
  • From cloud – AltiumLive ライセンスサーバ ポータルへ接続して、お客様の会社で利用できるライセンスを表示し、指定します。

サーバライセンスファイルの適用

From file オプションを選択して、Infrastructure サーバのライセンスファイル(例えば、ダウンロードしたインストール zip ファイルに含まれている)をインポートします。ライセンスファイル (*.alf) を指定し、サーバへアップロードします。サーバには、2 つのライセンスタイプが必要です:

  • Server License – Infrastructure サーバの機能やサービスを有効にします。
  • Client Access License (CAL) – 会社内のソフトウェアユーザが、ネットワーク上の Infrastructure サーバヘアクセスできます。

インポートしたライセンスは、Infrastructure サーバの License Manager ページに表示され、登録されます。サーバの機能を有効にするために、サインアウトしてから再度、サインインします。

– AIS インターフェースと、その機能の概要については、Browser-based Access & Management をご覧ください。

クラウドからソフトウェアライセンスを入手

Altium Infrastructure サーバには、Altium の Private License Service (PLS)(ライセンス ‘シート’ を入手し、会社のユーザ、またはユーザのグループ(役割)へ設定、割り当てるために使用します)が含まれています。これにより、ライセンスのリースモード、ローミング、ライセンス使用状況の記録、ユーザ (LDAP) の同期、ライブの通知等をコントロールできます。

ネットワーク上のワークステーションに対して Altium のソフトウェアライセンスを管理、配布するための最初のステップは、AltiumLive ポータルを介して Altium のクラウドベースのライセンスサーバからライセンスを入手することです。これは、サーバの License Manager ページから( ボタンメニューの From Cloud オプションから)実行します。

クラウドからライセンスを入手するには、有効な AltiumLive ユーザアカウントが必要です。AltiumLive ライセンスサーバへ最初に接続するには、AltiumLive Sign In ダイアログでアカウントクレデンシャルを入力し、サインインします。ここでは、Infrastructure サーバは、インターネットへアクセスしていると仮定します。

 

入力した AltiumLive サインイン クレデンシャルは、サーバで次に必要な時のために維持されます(アカウント名とパスワードを編集するには、ADMIN » SETTINGS ページのGeneral – Altium Live Credentials をご覧ください)。

リモートにより Altium License サーバへ接続したら、利用できるライセンスは、Add Licenses ダイアログに表示されます。必要な場合、Product Name フィルタ欄を使用して、目的のライセンスタイプのみ表示できます。     

サーバで必要なライセンスの Selection ボックスにチェックを入れます。 ボタンで Add Licenses ダイアログを閉じて、指定したライセンスをダウンロードします。ライセンスが表示され、Infrastructure サーバの License Manager ページで利用できます。

取得したライセンスは、デフォルトで All Users へ割り当てられることに注意してください。そのため、Infrastructure サーバのユーザアカウントへ接続する、どの Altium ソフトウェア ワークステーションでもアクセスできます。このデフォルトを無効にする方法については、Private License Service オプションをご覧ください。

ユーザと役割

Altium Infrastructure サーバ (AIS) の機能、特定のネットワーク PC 上にある Altium ソフトウェア製品のライセンスや更新は、割り当てた ユーザ クレデンシャルと/または、ユーザ 役割 で制約されます。サーバは、マシンのハードウェアに直接ではなく、ソフトウェア権限に基づいて、リモートで PC に接続します。これにより、一致する AIS ユーザアカウントに基づいて、接続した PC で利用できる AIS リソース(ソフトウェアやライセンス)をコントロールできます。

ユーザ名の詳細やサインイン クレデンシャルは、サーバのブラウザインターフェースの User Management ページ(Users タブ下)に表示、定義されます。User Management ページで表示される User entry は、様々で、以下のように自動、または手動で作成されます:

  • AIS system users: 社内で生成したユーザプロフィール(例えば、ネットワークへ自動でアクセスできる AIS で使用した System ユーザ)。
  • AIS access users: 手動で作成したユーザアカウント(プロフィール)(AIS へサインインして、特定のユーザのサーバへ直接、アクセスできる admin が追加した – 通常、admin権限が必要)。
  • AIS auto-generated users: 自動で作成されるユーザプロフィール(Altium Designer のようなリモートソフトウェアからの接続に応じて、ライセンスサービス(PLS)で追加した)。通常、これらは、Roles(作成した Role のメンバー)へ追加される User entry で、その Role へ割り当てられるライセンスのアクセスを制限します。

– AIS ユーザアカウントで作業するための詳細な情報については、Managing Users(や、そのサブページ)をご覧ください。

ユーザの追加

ユーザプロフィールは、User Management ページで ボタンを介して(Add User ダイアログが表示されます)手動で追加できます。

 

User Management ページに表示されている既存のユーザプロフィールは、 アイコンを選択して Edit User ダイアログのプロフィール設定で、編集できます。一般的に、ユーザ編集作業は、指定した AIS 管理者のみアクセスできるように、デフォルトの admin アカウントの name/password を変更することをお薦めします。

 

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Infrastructure サーバを設定(ユーザや役割を含む)するには、Administrator としてサインインする必要があります。

Add User (と Edit User) ダイアログで重要な 2 つの項目は以下です:

  • Authentication: デフォルトの Built In オプションは、サーバ自体の Identity Service (IDS) を使用して、ユーザ接続を識別します。しかし、Windows method は、ネットワーク PC が Windows Domain の一部で、Windows Domain Authentication を使用する時、適用されます。ユーザの Windows Domain ログイン名(会社のネットワーク管理者が提供した)と同じユーザ名を入力します。
  • New Roles: 新しいユーザは、既存の役割へ追加できます(例えば、Administrator がこの欄で Role 名を入力して)。その欄は、入力した最初の文字と同じ既存の Role を検索します。デフォルトで、ユーザは、Role グループに含まれません。ユーザ役割を作成する情報については、以下をご覧ください。

自動で生成されるユーザプロフィール

Altium ソフトウェア(例えば、Altium Designer)から、ソフトウェア内部の PLS 接続機能で接続した時、自動で生成されるユーザプロフィールは、AIS ライセンスサービスによって作成されます。Altium Deisgner では、この機能は、手動で Private License Server Setup ダイアログ(License Management ページ (DXP » My Account) の Setup private license server リンクから開きます)で設定します。AIS サーバ名(実際には、ホスト PC の名称)と、そのポートが必要です。

ワークステーションにより、Infrastructure サーバへの接続が確立されると、AIS は、ワークステーションの Windows ユーザアカウント名と同じ User Name を使用してプロフィールを作成します。作成した AIS ユーザプロフィールには、ワークステーションのユーザアカウント名と同じ First Name の項目と、ワークステーションのコンピュータ名と同じ Second Name の項目があります。

 

AIS から利用できる (Altium Designer) ライセンスが無い場合、接続が成功すると、ワークステーションのユーザプロフィールが作成されます。

下図の例では、Bruce と言う Windows ユーザアカウント名で、ENGINEERING-2 と言う名称のリモートコンピュータは、AIS へ接続しています(ハイライト表示したユーザプロフィールは、自動で作成されました)。

これらのユーザ(全てのワークステーションが、AIS に接続するように生成されます)は、特定の 役割(ユーザのグループ)のメンバーを作成し、Altium ソフトウェア ワークステーションで利用できるライセンスをコントロールできます – 役割の情報については、以下をご覧ください。

 

自動でユーザプロフィールを作成する機能は、デフォルトで有効ですが、Private License Service 設定ページのAutomatic user creation オプションのチェックを外して無効にできます。

役割の追加

通常、ユーザは、役割 へ分類し、サーバ(例えば、利用できるソフトウェアライセンス)で適用した状態を、共通の条件を持つ、特定のユーザの集まり(役割)に設定する場合があります。例えば、技術部は、Altium Designer のライセンスが必要です。ところが、技術管理で必要なのは、Altium Designer Viewer ライセンスのみです – この場合、技術と管理の役割を作成し、適切なユーザを役割へ追加します。

役割は、Infrastructure サーバの Roles ページに表示され、作成、編集できます。 ボタンを選択し、Add Role ダイアログで新しい役割を追加します。または、既存の役割の アイコンをクリックし、Name や割り当てた Members(ユーザ)を編集できます – New Members 欄では、入力した最初の文字を含む既存のユーザ名が検索されます。

 

既存のユーザは、Add Role ダイアログで Role のメンバーを作成できます。また、同様の操作で、既存の役割には、Add User ダイアログでユーザを含めることができます(上図をご覧ください)。

– ユーザプロフィールと役割グループの詳細な情報については、Infrastructure サーバの Managing Users をご覧ください。

ライセンスの管理と割り当て

Altium Infrastructure サーバ (AIS) には、Altium の Private License Service (PLS)(会社のユーザ、またはユーザのグループ(役割)へライセンス 'シート' を取得、設定、割り当てるために使用します)が含まれています。これにより、ライセンスのリースモード、ローミング、ライセンス使用状況の記録、ユーザ (LDAP) の同期、ライブの通知等をコントロールできます。

 

Infrastructure サーバの PLS の機能は、Altium Vault PLS の一部です。

Infrastructure サーバで取得したライセンスは、プライベートライセンスへ変換され、その領域で使用できます(PLS(一度、設定した)が実行し、ネットワーク上でリモートでソフトウェアをインストールできます)。

ライセンスの取得

Altium ソフトウェア製品のその他のライセンスは、上記の Acquire Licenses の項目で説明した通り、サーバの License Management ページから取得します。例えば、オンラインAltium ライセンスサービス(そのポータル経由)へ接続している時、Add Licenses ダイアログのリストには、利用できるライセンスが表示されます。チェックボックスを介して選択して、AISへ追加(ダウンロード)できます。

ライセンスの割り当て

ライセンスを役割へ '割り当てた' 時、その役割のメンバーのユーザのみ、そのライセンスを利用できます。Infrastructure サーバの Licenses リストページ(上図のように)で、ライセンスの アイコンを選択して、その詳細や現在の割り当てを表示できます。

現在、割り当てられている設定を編集するには、License assignments 欄の アイコンを選択します – 取得したライセンスは、Private License Service オプションで設定されている通り、デフォルトで All Users に設定されることに注意してください。

Edit Assignment ダイアログでは、ライセンスに関する役割の割り当て、Leasing オプション、ローミング設定、ユーザ通知を設定できます。以下の例では、ライセンスは、Engineering と言う役割に割り当てられています。そして、50 ライセンスの内の 15 ライセンスが自動 leasing に設定されています。ここでは、ローミングと通知は、無効にしています。

ライセンスの割り当てオプションは、以下です:

  • Automatic leasing: ワークステーション上の Altium ソフトウェアで、このライセンスを自動で lease(使用)できます。例えば、Altium Designer のライセンスマネージャ (DXP » My Account) で、リストからライセンスを選択して Use をクリックする通常のプロセスが、自動で実行されます。
  • Seat availability: 関連する役割で利用できる、ライセンスシートの数(総シート数まで)を指定します。または、All available seats オプションにチェックを入れて、そのライセンスの総シート数(その User Count 属性)を有効にします。
  • Roaming: Allow Roaming オプションを選択して、ライセンスを 'ローム' できます(PC がネットワークへ接続されていない時、Altium ソフトウェアを使用できます)。Max roam duration 設定は、指定した期間経過後、ロームしたシートを無効にするために設定します。ローミングの詳細については、On-Demand Licensing をご覧ください。
  • Notifications: Notifications は、特定の出来事に応じて、ユーザへ送るメッセージです(割り当てたライセンスシートのほとんどがリースされている時等 – Notify for 90% seat count オプション)。割り当てたライセンスに接続していない(取り消したシート)ユーザへ警告メッセージを送るには、Reject notifications オプションや users role 対象(任意)を選択します。

 

ライセンスの役割の割り当てや、各役割に割り当てるユーザを確認、編集するには、Licensing ページの Roles タブを選択します。

プライベートライセンス サービス

Altium Infrastructure サーバの プライベートライセンス サービスPrivate License Service (PLS))は、ネットワークで管理しているライセンスを、Role の割り当てや、シートの可用性で決めた通りに Altium ソフトウェア ワークステーションへ提供します。AISは、適切なライセンスを、ネットワーク上にある Altium Vault(別の部署にあるオフラインの Vault 等)へ提供できることに注意してください。

多くの場合、AIS の Role(ユーザグループ)に基づいて、ネットワーク上の複数の PC へソフトウェアライセンスが提供されます。要するに、ワークステーションは、登録したユーザプロフィール(Windows アカウント名やコンピュータ名)で識別されます。そして、これらは、ライセンスが割り当てられた役割のメンバーになります。

あるいは、ライセンスを、All Users (Role のグループではなく)に設定した場合、登録したユーザプロフィールのどのワークステーションでも、そのライセンスを利用できます – Roleは、無視されます。

PLS には、サーバの ADMIN » SETTINGS ページの License Manager の項目で設定するオプションがいくつかあります。

デフォルトで設定されているオプション:

  • Cloud license service url – AltiumLive ライセンスサービス(AltiumLive sign in クレデンシャルに基づいてライセンスを取得できます)へアクセスするための正しい web アドレスを AIS で事前に設定。クレデンシャルは、ADMIN » SETTINGS 下の General – Altium Live Credentials ページで追加、または編集できます。
  • Automatic user creation – チェックを入れた場合、Altium ソフトウェアが AIS へ接続した時、PLS は、AIS ユーザアカウント(ワークステーションの Windows アカウント名に設定)を自動で生成します。これは、Altium Designer で Setup Private License Server 機能を有効にした時、行われます。それから、生成した AIS ユーザプロフィールは、Altium ソフトウェア ワークステーションにライセンスを配布するために Role で使用されます。このオプションのチェックを外した場合、ユーザアカウントは作成されません。
  • Seat return timeout interval – 現在のライセンスリースの期限が切れて、使用できるライセンスシートへ戻される前に、クライアント(接続したワークステーション)のアクティブでない期間を指定します。PLS は、定期的にネットワーク上のクライアントへ質問し、返答を待ちます。そして、指定した時間に返答が無い場合、ライセンスリースを中止します。クライアント ソフトウェアが、通常の方法(Exit、PLS から切断等)でライセンスを切断した時、リースされたライセンスシートは、自動で戻されます。
  • Automatically create assignment for All Users group – チェックを入れた場合、新しく取得したライセンスは、All Users グループに割り当てられます。ワークステーションのユーザプロフィールが割り当てられている Role グループに関係無く、提供されたライセンスは、AIS へ接続する全てのワークステーションへアクセスできます。ライセンスの割り当ては、上記で説明した 通り、編集する場合があることに注意してください。このオプションのチェックを外した場合、取得したライセンスは、ユーザグループに割り当てられません(そのため、ネットワーク上でアクセスできません)。

Infrastructure サーバの PLS は、サーバへ接続したワークステーション(ユーザプロフィールがある)用に、Role ベースでライセンスを利用できるようにします。ここで示した例では、Bruce として登録した Altium Designer のワークステーションを、AIS のプライベートライセンスサーバ経由で接続した時、Engineering Role(Bruce のメンバー)へ割り当てられる Altium Designer のライセンスは、自動で Altium Designer でリースされます。

この場合、Altium Designer のライセンスは、選択した Automatic leasing モード(上記をご覧ください)で Engineering の Role に割り当てられたことに注意してください。このオプションが、AIS でのライセンス割り当てで有効でない場合、Altium Designer の License Management ページでは、Available Licenses 下にライセンスがリスト表示されるだけです。ライセンスをリース(使用)するには、ライセンスを選択してから Use リンクをクリックする必要があります。

上記のいずれかの方法でライセンスをリースした時、Infrastructure サーバの Licensing ページでは、1 シートのライセンスが使用中であることが表示されます。Bruce/ENGINEERING-2 のワークステーションが、PLS から切断された、またはユーザが Altium Designer を閉じた場合、ライセンスが解放されます。

– サーバのライセンスマネージャ(PLS)での作業に関する詳細については、Private License Service をご覧ください。

Network Installation サービスの使用

Infrastructure サーバの Network Installation サービス (NIS) では、会社全体で Altium ソフトウェアをインストールするためにオフラインで展開、管理できます。このサービスは、管理者がローカルネットワーク上で自動化したインストールや更新を行えます。また、ソフトウェアの入手可能性、設定、特性を集中化してコントロールできます。

実際には、Infrastructure サーバの管理者は、Altium からソフトウェアの製品ファイルを取得してから、これらをソフトウェアの展開パッケージへ集めるために、NIS 機能を使用します。それから、ローカルに保存したパッケージは、ソフトウェアのインストーラーの実行ファイル (*.msi) として、または Microsoft の Active Directory Group Policy を使用して、直接のインストールとして、ネットワークのワークステーションへ展開できます。

– サーバの NIS での作業に関する詳細については、Network Installation Service をご覧ください。サーバの Network Installation サービスは、NIS Console (ADMIN » INSTALLATIONS) から利用できます。開いた時、Product & Extensions タブが表示され、そこに会社で利用できる Altium 製品や拡張機能がリスト表示されます。このリストの内容は、Altium Cloud Vault から入手されます。また、AltiumLive クレデンシャル(ユーザ名とパスワード)を、Infrastructure サーバで登録している必要があります – 登録していない場合、ADMIN » SETTINGS を選択し、General – Altium Live Credentials の項目で詳細を入力します。

製品と拡張機能の入手

展開パッケージへ組み込むための製品を入手するには、最初に、リストで製品と目的の拡張機能を指定します。展開したサブリストから製品/拡張機能のバージョンを選択します。または、製品自体(上部のチェックボックス)を指定し、最新バージョンを入手できます。

 

パッケージには、1 つの製品バージョンしか選択できないことに注意してください。また、デフォルトの拡張機能は、自動で含まれます。

 

ソフトウェアを取得(選択した製品や拡張機能を Infrastructure サーバのストレージへダウンロードし、展開パッケージへ組み込むことができます)するには、 ボタンを選択します。あるいは、インストールファイルを、直接、ローカルのハードドライブにダウンロード(zip ファイルとして)します ()。後日、インストールファイルは、NIS(アップロードした)または、他のサーバの NIS へインポートして、ソフトウェア展開パッケージへ組み込むことができます。

サーバの負荷やインターネットのダウンロード スピードに応じて、ファイルをダウンロードする時間がかかります。Tasks タブ(NIS 操作のリストとログが表示されます – ページをリフレッシュ (F5)、または状態を更新するためにタブ間を切り換える必要があります)で、取得(ダウンロード)状態を確認できます。

製品と拡張機能を取得した時(ダウンロード State は、終了します)、Local Vault タブのリストには、Infrastructure サーバで保存したファイルが表示されます。

インストール パッケージの構築

server storage ページで、必要な製品と拡張機能を選択します。それから、 ボタンをクリックし、展開パッケージの生成プロセスを開始します。Deployment Package ダイアログが表示されます。そこで、パッケージ自体を生成する前に設定します。

上記に示す展開パッケージ設定の例で、Deployment Package ダイアログでは、インポーター (Altium PCB) や Draftsman 拡張機能を含む Altium Designer 16.1 のインストーラーを作成する準備ができています。インストールパスは、ハードディスク上の一般的な場所に設定されています。また、Infrastructure サーバの製品ファイルは、User2 の sign in クレデンシャルでアクセスできます。インストールしたら、Altium Designer を自動で設定するために、アップロードした Altium Designer Preferences ファイルも含まれています。

Deployment Package ダイアログのオプションは、以下の通りです:

  • Package Name – 展開パッケージと、生成するインストールファイルの名称。
  • Description – パッケージの詳細(情報と参考のため)。
  • User Name and Password – インストール中、サーバへアクセスして、製品ファイルを取得するために使用する sign in クレデンシャル。
  • Show Progress – インストーラーにインストールの進捗状況を表示させることができます。それが、必要無い場合は、選択を解除したままにします。
  • Installation path – ソフトウェアをインストールする PC のディレクトリ。
  • Documents path – ユーザの PC に作成するドキュメントフォルダのパス。
  • Private License Server (任意) – Infrastructure サーバと異なる場合、Private License Server の TCP/IP アドレス。
  • License Activation code(s) (任意) – この製品に関するライセンスの activation code。
  • Preferences (任意) – このインストールで使用するプリファレンスの設定を指定します。プリファレンスファイル (*.DXPPref) は、サーバへアップロードして、またはドロップダウンリストから選択するサーバにあるプリファレンスを使用できます。
  • Use latest versions of products – そのインストーラーで、最新バージョンの製品やその拡張機能を強制的に使用します。
  • Products – サーバで取得されている製品のリスト。このパッケージでインストールする製品(とバージョン)を有効にします。
  • Installation Features – インストールに含める製品機能、または拡張機能リストからサブ機能を指定します。
  • Extensions – 指定した製品と互換性がある取得した拡張機能のリスト。このパッケージでインストールする拡張機能、または拡張機能のバージョンを選択します。

ダイアログで を選択し、新しい展開パッケージを生成します。その後、サーバの Deployment Packages タブにリスト表示されます。 ボタンを使用して、既存のパッケージを編集できます。

生成した展開パッケージは、ローカルのハードディスク ()、ブラウザのデフォルトのダウンロード場所へダウンロードされ、それに応じて配布できます。ここで示す例では、インストーラーパッケージの結果は、AltiumDesigner16-1_incl-Draftsman.msi です。

更新の設定

Infrastructure サーバの Updates タブでは、取得したソフトウェアや拡張機能を手動、または自動で最新の状態に保つことができます。実際には、サーバは、サーバのローカルストレージに追加されている製品/拡張機能(Local Vault タブにリスト表示されている通り)に関する最新の更新を自動で検出し、リスト表示します。

Updates 下の項目を手動で更新するには、 ボタンを選択します。または、Automatic Update チェックボックスにチェックを入れて、自動で最新バージョンを取得できます。自動更新チェックと取得プロセスは、ADMIN » SETTINGS ページの Network Installation で指定した間隔で行われます。ここで示す例では、Altium Designer 16.1 のみ取得されています。Updates リストには、最新バージョンの Altium Designer(この場合、Altium Designer 17)と、それと互換性がある最新バージョンの Draftsman 拡張機能が表示されます。

Updates タブには、製品や拡張機能が表示されている場合(つまり、多くの製品/拡張機能が取得され、サーバに保存されている場合)、特に役立つ追加機能があります:

  • – 選択した(Name のチェックボックス)項目を手動で更新します。
  • – 選択した項目の自動更新を有効にします。
  • – 選択した項目の自動更新を無効にします。

取得したソフトウェアを更新した時、ソフトウェアファイルから以前に生成された展開パッケージは、out of date(古い)になることに注意してください。展開パッケージは、新しい更新を適応させるために編集するかもしれませんが、新しい適切な名称の展開パッケージを作成する方が、望ましい方法です。

ソフトウェアのインストールを展開

Infrastructure サーバの Network Installation Service (NIS) は、インストーラーパッケージ (*.msi)、または集中化管理された Microsoft Active Directory ドメインの Group Policy Installation を使用して、リモートでソフトウェアをインストールできます。双方の場合も、Infrastructureサーバは、展開されたインストーラーで取得されたインストールファイルのネットワークソースとして働きます。

個々のワークステーションへソフトウェアを直接、展開するには、共有されたネットワーク経由でその PC へ展開パッケージを生成するか(上記の概要 の通り)、または PC へ直接、コピーして展開します。それから、インストーラーを実行します。

ソフトウェアパッケージは、展開パッケージが Infrastructure サーバで作成された時に適用された configuration 設定(パス、ソフトウェアバージョン等)に従って PC にインストールされます。そのインストールファイルは、Infrastructure サーバのストレージからネットワーク上で入手されます。

インストールした時、展開されたソフトウェアは、Infrastructure サーバの Private License Service からライセンス認証を行えます。Infrastructure サーバで取得したライセンスを自動リースに設定し、ユーザの 役割を割り当てた 時、Infrastructure サーバへサインインし、新たにインストールしたソフトウェアのライセンス認証を行う必要があります。

ここでの例では、User2Engineering の役割のメンバーです。このメンバーには、Altium Designer のライセンスが 15 シート割り当てられており、User2 が Altium Designer からInfrastructure サーバへサインインした時、自動でリース(使用)されます。

必要な場合、ソフトウェアの更新は、展開したソフトウェアのアプリケーション更新エンジンを介して、または配布用に新しい、更新した展開パッケージ (*.msi) を作成して、または Active Directory ドメインのネットワーク構造内で Group Policy を使用して、更新を構成して、インストールできます。

例えば、Altium Designer のソフトウェア更新を Infrastructure サーバから直接、入手するには、Preferences ダイアログ (DXP » Preferences) の System – Installation ページで Local Installation service オプションを選択します – 新たにインストールしたソフトウェアからローカルの Infrastructure サーバへサインインした場合、これは自動で行われます。

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