ECAD-MCAD Project Collaboration サーバのインストール

Modified by Admin on Aug 23, 2019

親アーティクル: MCAD Co-Designer - SolidWorks®

SOLIDWORKS® と共同作業で Altium Designer を使用するには、ECAD-MCAD Project Collaboration サーバ、または既存の Altium Vault のライセンスを持っている必要があります。

Collaboration サーバは、Altium Vault テクノロジーから提供され、共同作業の目的のみに使用する 2 つのライセンスファイルが必要です。このライセンスは、Altium Designer と SOLIDWORKS 間で共同作業するための機能のみ利用できます。既に Altium Vault を持っている場合、Collaboration サーバの代わりにこの機能を利用できます。

ECAD-MCAD Project Collaboration サーバを Altium Vault で代用した場合、そのライセンスでは、MCAD ソフトウェアとの共同作業の機能のみ利用できます。この限定ライセンスでは、その他の Altium Vault の機能を利用できません。

Collaboration サーバは、Altium Vault Setup ウィザードから容易にインストールできます。

このアーティクルでは、ECAD-MCAD Project Collaboration サーバを初めてインストールするための手順や、Altium Designer と SOLIDWORKS 間で共同作業を行うためのライセンスを取得する方法を説明します。

ECAD-MCAD Project Collaboration サーバは、OS が Windows 7、またはそれ以降の PC のみにインストールできます (Windows 7, Windows 8, Windows Server 2008, Windows 2012)。Windows XP には、インストールできません。

共同作業のために既存の Altium Vault を使用している場合、vault をバージョン 2.5 （または、それ以降）へアップグレードし、新しいライセンスを入手する必要があります。

ECAD-MCAD Project Collaboration サーバ (または、Altium Vault) は、Altium Designer と SOLIDWORKS へアクセスできる PC へインストールする必要があります。

インストール前の準備

Altium Vault Setup ウィザードを起動するには、実行ファイル（Altium Vault <VersionNumber>.exe）をダウンロードし、実行する必要があります。この実行ファイルは、Altium web サイトの Downloads ページからダウンロードします。

ウィルス対策ソフトウェア等が原因で予測できない結果になるのを防ぐために、ECAD-MCAD Project Collaboration サーバをインストールする時、このようなソフトウェアを無効にすることをお薦めします。

Setup ウィザードの実行

Altium Vault <Version Number>.exe ファイルをダブルクリックします。Altium Vault Setup ウィザードが表示されます。

Altium Vault Setup ウィザードの初期画面。

インストールウィザードでは、各ページで Collaboration サーバを効率的にインストールするための情報を集めます。

Next をクリックし続行します。以下の項目では、様々なページの概要を説明します。

ライセンス契約

このページでは、Altium End-User License Agreement (EULA) が表示されます。

Altium の End-User License Agreement を読み、容認。

EULA を読んだら、I accept the agreement ボックスにチェックを入れます。そして、Next ボタンをクリックしてインストールを続行します。

インストール先の選択

次のページでは、Collaboration サーバをインストールする場所を指定できます。デフォルトのインストールパスは、\Program Files (x86)\Altium\Altium Vault です。サーバをインストールするには、少なくとも 429MB のディスク容量が必要です。

別の場所を指定するには、直接、その場所を入力するか、または右にある Browse ボタンをクリックし、インストール先のフォルダを指定します。

Collaboration サーバのインストール先を指定。

Collaboration サーバでは、'vault' の機能を利用できません。接続するサービスに関するベースのプラットフォームを提供します。これらのサービスには、Vault サービス (Collaboration サーバ自体), Identification サービス, Search サービス, Comments サービス, Projects サービスが含まれています。

インストール先を指定したら、Next をクリックします。

Altium Vault の設定

次のページでは、通信用 (HTTP) にCollaboration サーバで使用するポート番号を指定します。デフォルトで、ポート 9780 を使用します。

サーバ通信用にポート番号を設定。

ポート番号を指定したら、Next をクリックします。

Altium Vault のデータベースを選択

このページで、サーバ用に使用したデータベースのタイプを指定します。2 つのデータベースタイプがあります:

Firebird
Oracle

Firebird は、デフォルトのデータベースオプションです。Firebird 2.5 エンジンは、ポート 3050 で使用し、サーバ用に新しいデータベースを作成します。Oracle データベースは、バックエンドとしてこのタイプのデータベースを既に利用している会社で、Collaboration サーバを合理的にインストールできます。既存のインフラで Collaboration サーバを管理して、容易にインストール、管理できます。

Collaboration サーバのデータベースタイプを選択。

データベースのタイプを指定したら、Next をクリックします。

Altium Vault のデータベース設定

デフォルトの Firebird データベースでは、追加オプションはありません。Oracle データベースを選択した場合、以下のページが表示されます。以下の情報を指定します:

Server Address - データベースの場所（Host:Port の形式で）。
Username - データベースへログインするためのユーザ名。
Password - データベースへログインするためのパスワード。
Database Name - データベースファイル（パスを含む）。

会社の Oracle データベース（Collaboration サーバで使用する）を指定。

全てのデータベースパラメータ（暗号化されたユーザのパスワードを含む）は、LocalVault.ini ファイル（Collaboration サーバのデフォルトのインストールパス \Program Files (x86)\Altium\Altium Vault フォルダにある）に保存されています。

Altium Vault データディレクトリの選択

このページで、データベースやレビジョンファイルを保存するフォルダを指定します。デフォルトのインストールパスは、以下です:

Data Folder – \ProgramData\Altium\VaultServerData
Revision Files Folder – \ProgramData\Altium\VaultServerData\Revisions

別の場所を指定するには、直接、その場所を入力します。または、右にある Browse ボタンをクリックし、フォルダを指定します。

Collaboration サーバデータのインストール先を指定。

データフォルダの場所を指定したら、Next をクリックします。

インストールの開始

インストーラーには、インストールするために必要な全ての情報が含まれています。何か変更する必要がある場合、Back ボタンをクリックします。インストールをキャンセルしたい場合、Cancel をクリックします。インストールを続けるには、Install をクリックします。"Ready to Install" から "Installing" ページに変わります。インストールが続行されます。インストールが完了したら、Finish をクリックしてウィザードを終了します。

Collaboration サーバは、Microsoft Internet Information Services package (IIS) 上で動作します。これが、その PC にインストールされていない場合、インストールするよう促されます。

Install をクリックしてインストールを開始。インストールが完了したら Finish をクリックします。

Collaboration サーバの動作確認

Collaboration サーバが動作しているかは、Windows Internet Information Services (IIS) Manager パネル（Windows の Administrative Tools ウィンドウから表示）から確認できます。以下のアプリケーションプールの状態が、開始済みであることを確認します:

Altium Vault
Altium Vault - Applications Registry Service
Altium Vault - Comments Service
Altium Vault - Configurations Management
Altium Vault - Data Acquisition Service
Altium Vault - Data Storage Service
Altium Vault - Discovery Service
Altium Vault - Event Dispatching Service
Altium Vault - Home
Altium Vault - Identity Service
Altium Vault - MCAD Collaboration Service
Altium Vault - Network Installation Management
Altium Vault - Network Installation Service
Altium Vault - Notifications Service
Altium Vault - Part Catalog Management
Altium Vault - Part Catalog Service
Altium Vault - Projects Management
Altium Vault - Projects Service
Altium Vault - Reports Management
Altium Vault - Search Service
Altium Vault - Security Service
Altium Vault - Simple Lock Service
Altium Vault - Team Configuration Service
Altium Vault - User Management
Altium Vault - Vault Explorer
Altium Vault - Vault Service
Altium Vault - VCS Management
Altium Vault - WebSocket Service

Altium Vault プールは、ベースのプラットフォームです（そこへ、他のサービスが接続されます）。Collaboration サーバ自体は、サービスとしてこのプラットフォームへ接続され、Altium Vault - Vault Service プールとして表示されます。

ライセンス認証

ライセンスは、AltiumLive Dashboard から取得するライセンスファイル (*.alf) を使用します。以下の 2 つのライセンスファイルが必要です:

Altium Vault Collaboration License (Altium Vault Collaboration License <ActivationCode> R10 Primary.alf)
Altium Vault Collaboration CAL License (Altium Vault Collaboration CAL License <ActivationCode> R10 Primary.alf)

Dashboard の Licenses タブから、ライセンスを指定し（Server Applications グループで）クリックします。ライセンスの詳細ページが表示されます。Activate ボタンをクリックして、ライセンスファイルを生成しダウンロードします。

ライセンスファイルをダウンロードしたら、Collaboration サーバのルートインストールフォルダ (デフォルトの場合、\Program Files (x86)\Altium\Altium Vault) へ保存します。

ソフトウェアは、有効なライセンスファイルがあるか1時間ごとにチェックします。有効なライセンスが無い場合、Collaboration サーバへアクセスできません。

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