改善されたティアドロップ コントロール
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ティアドロップは、トラック-パッド間、トラック-ビア間、トラック-トラック間の接続を強化するために、配線済み PCB デザインへ追加します。これは、デザインオブジェクトが非常に小さい時や、穴が開いたパッドやビア(ドリルの中心と、パッド/ビアの中心とのズレにより、パッド/ビアへ接続する多くの銅箔が削られてしまうためです)で利点があります。
上図のように、ティアドロップは端をまっすぐに、または曲線にできます。以前のバージョンの Altium Designer では、ティアドロップは複数のトラック、またはアークセグメントから作成されました。その複数のトラック、またはアークオブジェクトは、必要な形状を 描画 するために使用されました。現在のバージョンでは、ティアドロップはリジョンオブジェクトから作成されます(1 つのリジョンでティアドロップを作成します)。これにより、端をまっすぐに、または曲線にできます。
ティアドロップをデザインへ追加
ティアドロップは、Tools メニューから Teardrops を選択して追加(または、削除)します。このコマンドを選択すると、Teardrops ダイアログが開きます。
ティアドロップのプロパティは、以下のように定義できます:
- Working Mode - ティアドロップを追加、または削除するために使用できます。
- Objects - ティアドロップを追加/削除するおおまかな範囲を定義します。全てのオブジェクト (All)、またはワークスペースでセレクトしたオブジェクトのみ (Selected only) を考慮します。この設定は、ダイアログの Scope 領域で有効にしたオブジェクトタイプと一緒に使用されます。
- Teardrop style - ティアドロップを作成するために使用したリジョンオブジェクトの端を、まっすぐ (Line)、または曲線 (Curved) にできます。
- Force teardrops - このオプションが有効な場合、DRC違反になってもティアドロップは全てのビアと/または SMD パッドへ適用されます。
- Adjust teardrop size - このオプションが有効な場合、ティアドロップサイズはデザインルールを満たすように自動で縮小されます。
- Generate report - ティアドロップのレポートを作成します。
- Scope - ティアドロップを追加/削除するオブジェクト(ビア、SMD パッド、トラック、T ジャンクション)を有効にします。ティアドロップを追加する時、以下のようにティアドロップサイズを設定できます:
- Vias (と丸型スルーホールパッド) - ビア/スルーホールパッドの直径 (d) のパーセンテージで、ティアドロップの長さと幅を指定します。デフォルトは、それぞれ 30% と
70%
です。必要に応じて、青色のパーセンテージの値をクリックし変更します。 - SMD Pads (と丸型でないスルーホールパッド) - 接続したトラック幅 (w) のパーセンテージで、ティアドロップの長さと幅を指定します。デフォルトは、それぞれ 100% と 200% です。必要に応じて、青色のパーセンテージの値をクリックし変更します。
- Tracks - 接続したトラック幅 (w) のパーセンテージで、ティアドロップの長さを指定します。デフォルトは、
100%
です。必要に応じて、青色のパーセンテージの値をクリックし変更します。 - T-Junctions - 最初のトラック幅 (w) (図のような横方向のトラック)のパーセンテージで、ティアドロップの長さと幅を指定します。デフォルトは、それぞれ 300% と
100%
です。必要に応じて、青色のパーセンテージの値をクリックし変更します。
- Vias (と丸型スルーホールパッド) - ビア/スルーホールパッドの直径 (d) のパーセンテージで、ティアドロップの長さと幅を指定します。デフォルトは、それぞれ 30% と
注意
- ティアドロップは、パッド/ビア、またはトラックを編集する時、自動で削除されます。この動作を確認するには、ティアドロップのパッドをクリックしたままにします。
- テイアドロップは、Tools » Teardrops コマンドを再実行して再度、追加できます。コマンドを再実行する前に、既存のティアドロップを削除する必要はありません。
- 以前のティアドロップ機能は、Tools » Legacy Tools » Legacy Teardrops を選択して利用できます。