GOST に対応した回路図の改善
Altium Designer 13.3 では様々な新しい形状のパワーポート オブジェクトが導入され、設計者は、Euro-Asian Council for Standardization, Metrology and Certification (EASC) が支持する地域基準 (GOST) に従って設計できます。Commonwealth of Independent States (CIS) の設計者は、これらの基準に従います。Altium Designer 14.2 の回路図エディタでは GOST に関して更に対応し、以下の改善点があります。
一点鎖線形状
GOST では、回路図シートでデバイスを描画する時、一点鎖線形状の使用を規定しています(ボード上で、穴の中心線を示すために使用します)。これに対応するために、回路図のラインオブジェクトに Dash dotted 形状が追加されました。この形状は、Polyline ダイアログで切り換えます。
ピンシンボルのライン幅
回路図編集領域でコンポーネントを表現する時、そのデバイスの各ピンには、1 つ、または複数のシンボルを設定できます。これらは、必要に応じて、メインのコンポーネントシンボルの外形(Inside, Inside Edge, Outside, Outside Edge)に表示したシンボルです。例えば、Inside Edge には Clock シンボルがあり、Outside Edge には Dot シンボルがあります。このようなシンボルは、特定のピンを通過する信号の用途をデザインで判別できるようにします。
GOST では、これらのシンボルが、コンポーネントのシンボルを描画するために使用したラインと同じ幅である必要があることを規定しています。これに対応するために、これらのシンボルに関する属性(Line Width)を追加しました。Pin Properties ダイアログの Symbols 領域で利用でき、Small、または Smallest のどちらかを選択します。