Part の位置に基づいた回路図アノテーション

 

Altium Designer の回路図アノテーション機能は、便利な機能です。しかし、コンポーネントの位置を参照する唯一の手段としてコンポーネントデジグネータが使用されていましたが、アノテーションの処理順序によって意図しない順番でデジグネータが割り当てられる場合がありました。コンポーネントの位置を参照する時に part(part の中央)を使用する機能が追加され、回路図ソースドキュメントでコンポーネントのアノテーションをコントロールできます。

アクセス

Annotate ダイアログ (Tools » Annotate Schematics) の Schematic Annotation Configuration 領域にある Process Location of ドロップダウンを使用して、アノテーションの処理順序を決める時に Designator、または Part の位置を基準にするか選択します。

処理順序を決める時のコンポーネントの位置として、Designator、または Part を基準にするかの切り換え。

Part 設定を使用している時、コンポーネントの中央が処理順序を決める時の位置として使用されます。

下図の 4 つのコンデンサを例に、この機能の利点を説明します。コンポーネントが縦向きに整列されていて、左から 2 番目のコンデンサのデジグネータは他のコンデンサより下にあります。

アノテーションの準備ができているコンポーネントの例。

下図は、アノテーションの処理順序を決める時のコンポーネントの位置として Designator を使用してアノテーションを行った結果を示します。Order of Processing は、Across Then Down に設定されています。4 つのコンポーネントが一直線に並んでいますが、2 番目のコンデンサのデジグネータの位置により、意図しないアノテーションとなっています(C2 となるのが理想ですが、C4 になっています)。 

Process Location を Designator に設定して意図しないデジグネータとなったアノテーション。

下図は、アノテーションの処理順序を決める時のコンポーネントの位置として Part(part の中央)を使用してアノテーションを行った結果を示します。4 つのコンポーネントが意図したデジグネータになっています。

Process Location を Part に設定して意図したデジグネータとなったアノテーション。
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