Altium Designer バージョン 13.2 のリリースノート
バージョン 13.2
Date: 10 May 2013
キーハイライト
以下は、この更新で反映された鍵となる新しい機能と改善点のリストです。
コアテクノロジー
ActiveBOM
ActiveBOM は、ボードデザインのリアルタイムのコストを確認したり履歴を追跡できるツールで、設計者は、デザインに関連した item のコストや入手可能性を明確な画像で確認できます。
ライブのドリルドローイング テーブル
パッドやビアのような穴を含むオブジェクトを PCB デザインから削除した時、リアルタイムで更新される WYSIWYG ライブのドリルテーブル。
PCB デザインビュー
現在のボード、または他のボードのスナップショット(四角形の形状範囲)を、ワークスペース内に配置して縮尺を変更できるビュー。
Expression を使用して出力ファイル名を定義
特定の文字やユーザ定義のプロジェクト パラメータの組み合わせを使用して、ユーザ定義の出力ファイル名をサポート。
インタラクティブネット長の計算
インタラクテイブにネットを配線している時や、既存の配線をインタラクテイブに修正している時、現在のネット長を確認できます。
ビアスティッチングの改善
ネットへ追加されたスティッチングビアを自動でまとめて扱える Via Stitch Union の概念を導入。再度、削除、スティッチしないでスティッチング プロパティを編集できます。
回路図デジグネータ サフィックスの新しいセパレータ
サフィックス セパレータとしてドットが追加され、マルチパートの回路図コンポーネントで数字のサフィックスを設定できます。
設計データ管理
Vault ベースのシミュレーションモデル
シミュレーションモデルを Altium Vault へ定義しリリースできます。シミュレーションモデルは、設計側の SimModel ファイル (*.SimModel
) 内で定義し、ターゲット vault 内で Simulation Model Item へリンクされます。
シミュレーションモデルをコンポーネント定義へ追加
Component Library (*.CmpLib
) 内で、シミュレーションモデルをコンポーネント定義へ追加する機能(コンポーネントレベルのシミュレーション パラメータ定義や、ピンマッピングの設定を含む)。
SimModel File Generation from the Active Schematic Library
Altium Designer の回路図ライブラリエディタで、アクティブな回路図ライブラリ ドキュメントから 1 つ、または複数の SimModel ファイルを生成できます。
SimModel File Generation from the Active Database Library
Altium Designer のデータベースライブラリ エディタで、アクティブなデータベースライブラリ ドキュメントから 1 つ、または複数の SimModel ファイルを生成できます。
CmpLib エディタの改善
Component Library エディタ内の編集機能を改善し、コンポーネント自体の定義を合理化しました。
Item Manager の改善
Item Manager ダイアログの改善(古い Item を検出、管理する機能や、現在のリストに関して HTML フォーマットの 'スナップショット レポート' を生成する機能を含む)。
Vault から Item をバッチでダウンロード
Altium Vault で複数の Item を選択する機能。Item に関するソースの実体を、新しく作成、リンクした 1 つのソースライブラリ、またはフォルダへまとめてダウンロードできます。
古い Vault Item を識別する機能
古い item をより容易に識別、更新できるように改善されました。
ライフサイクル定義と Item Revision Naming Scheme の名称を変更する機能
どの段階でも、既存の(使用した)ライフサイクル定義の名称や、revision naming scheme を修正できる機能。
Vault Item の最初のレビジョンに対して ID を設定する機能
Altium Vault で新しく作成した Item の最初のレビジョンに対して ID を手動で設定する機能。
改善された Vault 検索
Vault 検索機能が改善され、グループ化、欄ベースのフィルタ、Filter パネルを利用できます。
Vaults パネルからドラッグアンドドロップで配置
コンポーネント、または管理されたシート Item のレビジョンを、Vaults パネルから直接、アクティブな回路図ドキュメントへドラッグアンドドロップする機能。
Altium Content Vault
以前の Altium Hobart と Altium Shanghai vault は、1 つの vault(Altium Content Vault)から Altium の content を利用できるよう統合されました。
Altium Vault サーバ
バージョン 1.1 の Altium Vault サーバで、以下の機能と改善点が追加されました:
Altium Vault サーバ - 管理の改善
ブラウザベースのインターフェースから vault を管理する機能が改善されました(vault を使用している人を表示、ユーザをログアウトするための管理者レベルの機能、ユーザグループ メンバーシップの表示、Windows 認証のサポートを含む)。
Altium Vault サーバ - 集中化されたサプライチェーン管理
集中化されたサプライチェーン管理(企業で使用するサプライヤーを指定した Altium Vault サーバによる)。サプライヤーのリストは、Altium Vault サーバのブラウザベースのインターフェースから設定します。
Altium Vault サーバ - 社内のサプライヤーとしてODBC ソースを設定
Altium Vault サーバのローカルの Part Catalog を Database Link ファイル (*.DbLink
) から ODBC ソースへリンクして、社内の部品データベースから直接、サプライチェーンデータを反映。
Altium Vault サーバ - ライセンスの状態を表示
vault のプロパティに、Altium Vault サーバのライセンスやライセンスの期限切れに関する状態を表示。
Altium Vault サーバ - 現在のユーザを表示
Vaults パネルや、Altium Designer の Home ページにある Vault と Users 画面上に、現在の vault ユーザを表示。
システムコンポーネント: データ管理
380 | vault エクスプローラの検索機能が改善され、キーワードベースで検索条件を絞ることができます。 |
568 | 接続した vault の有効な状態は、適切にシステムで考慮されます。 |
571 | vault エクスプローラから回路図シートへコンポーネントをドラッグアンドドロップできます。 |
614 | CmpLib エディタのユーザインターフェースが改善されました。 |
617 | CmpLib エディタのユーザインターフェースが改善され、編集機能が追加されました。 |
668 | ライフサイクル定義とレビジョン naming scheme を修正できます。 |
683 | dblib から cmplib ファイルを作成する時、別のテーブルの有効な状態が考慮されます。 |
736 | デザイン、または cmplib 内の古い item を容易に識別し、それらを最新のレビジョンへ更新できます。 |
747 | 選択したコンポーネントのリリースを続行している時、cmplib エディタにあるコンポーネント定義のチェックボックスは適切に考慮されます。 |
753 | item manager では、その設定や欄のソート順を保存、再読み込みできます。 |
757 | item manager では、必要な ECO を生成する Apply 機能が追加されました。また、それらを実行し item manager をリフレッシュ表示でき、より堅実なワークフローを実現できます。 |
824 | シミュレーションデータ/モデルを Vault へリリースできます。 |
845 | choose item revision ダイアログで、レビジョンは適切に表示されます。 |
860 | フットプリント、シンボル、コンポーネントをリリース中に発生する断続的なエラー "failed to move temporary files for revision [revision name]" は、起こりません。 |
861 | ライブラリとしてシンボル、フットプリント、コンポーネントを vault からダウンロードできます。 |
864 | 中括弧を含まない naming scheme があるフォルダで item を作成している時、ハングアップは起こりません。 |
872 | naming scheme に中括弧が含まれていなくても、.cmplib ドキュメントを開けます。 |
900 | AVS サーバライセンスへアクセスした時の 'ISC ERROR' は修正されました。 |
901 | Vault のライフサイクル定義とレビジョン方針は、システムログインの権限に関係無く、表示されます。 |
904 | 空の Satellite vault を Personal Vault、または Altium Vault サーバへ移行している時のエラーは起こりません。 |
924 | item の最初のレビジョンが planned 状態である時、item の最初のレビジョン ID を設定できます。 |
936 | Vault は ODBC へ接続でき、データベースのサプライチェーン情報を利用できます。 |
1010 | 回路図ライブラリやデータベースライブラリから SimModel ファイルを生成できます。 |
1011 | Release Manager では、read only ファイルに関する警告が表示されましたが、これは起こりません。 |
1042 | # 文字を含むコンポーネントは、問題無くリリースされます。 |
1046 | vault エクスプローラで最後に選択した検索結果は、保持されます。 |
1260 | Altium Content Vault で、新しい検索エンジンを利用できます。 |
1271 | Altium Shanghai Vault content は、Altium Content Vault に統合されました。 |
システムコンポーネント: Altium Designer ベース
13 | 新しいライブの component catalog や BOM 機能により、'リアルタイム' のデザインコストや入手可能性を確認できます。 |
299 | PDF 出力で、出力ファイル名を定義するために Expression を使用できます。 |
554 | アプリケーションを閉じる時の安定性が改善され、runtime エラーが減少しました。 |
736 | デザイン、または cmplib 内の古い item を容易に識別し、それらを最新のレビジョンへ更新できます。 |
756 | Item Manager で、右クリックメニューに Report コマンドが追加されました。 |
773 | バージョンコントロール下にあるプロジェクトをリリースしようとする時、_Release.log に関連したエラーは、起こりません。 |
816 | Output job から印刷、pdf、ODB 出力を生成する時、プロジェクトに無いファイルに関する予期しない状態は起こりません。 |
824 | シミュレーションデータ/モデルを Vault へリリースできます。 |
844 | PCB デザインを同期している時、vault ベースのコンポーネント フットプリントの新しいレビジョンは、正しく更新されます。 |
872 | naming scheme に中括弧が含まれていなくても、.cmplib ドキュメントを開けます。 |
884 | AUX, COM1, COM2 のようなデジグネータ名が使用されているデザインを同期しても、ロックアップ、またはクラッシュは起こりません。 |
905 | エンベデッドプロジェクト出力パスは、正しく保存されます。 |
912 | 管理されたシートは、リリース時に PCB Release 画面からバージョンコントロールへ適切に追加されます。 |
919 | URL ベースのページのロードやナビゲーションを改善しました。 |
936 | Vault は ODBC へ接続でき、データベースのサプライチェーン情報を利用できます。 |
937 | クラッシュレポートからの調査により、アプリケーションを閉じる時に Navigator パネルで起こるクラッシュは修正されました。 |
1010 | 回路図ライブラリやデータベースライブラリから SimModel ファイルを生成できます。 |
1034 | Library splitter ウィザードや、release manager の Library splitter ツールで、ターゲットフォルダを容易に選択できます。 |
1072 | 新しいバージョンがインストールされたことを示すポップアップの通知は、削除されました。 |
1102 | ライブラリを導入していない状態で Libraries パネルを使用している時のクラッシュは、修正されました。 |
1227 | バリアントは、Output Job の Step Export オプションで利用できます。BugCrunch レポート #2506 をご覧ください。 |
1287 | SmartPDF ドキュメントで、PCB コンポーネントのブックマークは正しく作成されます。BugCrunch レポート #2792 をご覧ください。 |
1295 | 次の labs 機能を利用できます。"AutoRoute On Current Layer"、"AutoRoute On Multiple Layers"、"Extended C-to-Hardware Features"、"Visual designer for embedded GUI"。 |
1356 | ユーザフォーラムやサポートセンターの Help メニューリンクは、更新されました。 |
システムコンポーネント: PCB システム
298 | 新しいドリルテーブル オブジェクトが追加され、設計時に drill legend を表示できます。PCB エディタの Place>>Drill Table コマンドを使用します。BugCrunch レポート #155 をご覧ください。 |
401 | 透過表示は、ビアや複数レイヤのパッドの穴に対して正しく働きます。 |
736 | デザイン、または cmplib 内の古い item を容易に識別し、それらを最新のレビジョンへ更新できます。 |
772 | PCB でのループを削除する機能が改善され、関係無いトラックはカットされません。 |
824 | シミュレーションデータ/モデルを Vault へリリースできます。 |
844 | PCB デザインを同期している時、vault ベースのコンポーネント フットプリントの新しいレビジョンは、正しく更新されます。 |
854 | STEP ファイルのエクスポートで、コンピュータの地域設定に関係無く、正しく出力されます。 |
875 | サイズゼロのプリミティブを含むネットを解析している時に起こるクラッシュは、修正されました。BugCrunch レポート #2030 をご覧ください。 |
888 | PCB Rules and Constraints editor の欄の順番を変更しても、間違ったルールタイプは作成されません。 |
889 | output jobで 3D Video 出力を設定する時のクラッシュは起こりません。 |
914 | クラッシュレポートからの調査により、PCB 3D Video Output Job configuration ダイアログのクラッシュは修正されました。 |
917 | クラッシュレポートからの調査により、PCB エディタで複数選択のポップアップをキャンセルした時のクラッシュは修正されました。 |
921 | Altium Content Vault から以前に配置したフットプリントは、常に、見つけることができます。 |
927 | Add/Remove Net to Class コマンドを使用している時のクラッシュを修正しました。クラスは PCB エディタで選択されません。 |
1097 | ビアスティッチングの配置や編集方法が改善され、x,y オフセットをコントロール、 [VS] 名称の表示を追加、ビアスティッチ ユニオンを再配置する時に自動で再生成できます。 |
1104 | PCB エディタでトラックのサイズを変更した時、HUD や PCB Nets パネルに更新されます。 |
1105 | ネットをインタラクティブに配線している時や、既存の配線をインタラクティブに修正している時、現在のネット長は PCB パネルや HUD で更新されます。 |
1118 | 'DrillTable' has been removed as a Component Type. Drill Table は新しい PCB オブジェクトです。 |
1032 | 新しいデザインビュー オブジェクトが追加され、PCB デザインの指定した領域として縮尺を変更できる(リアルタイム)画面を配置できます。PCB エディタで Place>>Design view コマンドを使用します。 |
1254 | ドリルシンボルの割り当ては、Hole Size エディタへ追加されました。 |
1310 | アークを含む外形からポリゴンを作成した時の問題は、修正されました。 |
1353 | 大きいマイナスのソルダーマスク開口を使用している PCB で、Silk to Solder Mask をチェックする時のパフォーマンスは改善されました。 |
システムコンポーネント: Altium Designer インストールシステム
892 | プラグインを更新している時、進捗ダイアログは、常に表示されます。13.2 の更新をインストールしたら反映されます。 |
1071 | "Updates and plugins" ページを開いてユーザがサインインする時のみ、更新がチェックされます。ポップアップの通知は削除されました。 |
システムコンポーネント: PCB サポート
824 | シミュレーションデータ/モデルを Vault へリリースできます。 |
955 | 3D モデルをロードする時の "Cannot load 3D model from file! エラーの問題は、修正されました。 |
1010 | 回路図ライブラリやデータベースライブラリから SimModel ファイルを生成できます。 |
システムコンポーネント: Schematic システム
571 | vault エクスプローラから回路図シートへコンポーネントをドラッグアンドドロップできます。 |
736 | デザイン、または cmplib 内の古い item を容易に識別し、それらを最新のレビジョンへ更新できます。 |
858 | マルチパート コンポーネントで、デジグネータ/パート id セパレータに使用した文字をコントロールするための新しいオプションが、schematic プリファレンスに追加されました。 |
890 | クラッシュレポートからの調査により、ツールバー/パネルの配置に依存してドキュメントを閉じたり、開いたりした時のクラッシュは修正されました。 |
913 | 回路図の Inspector パネルを使用してパラメータを編集する時の問題は、修正されました。BugCrunch レポート #2629 をご覧ください。 |
916 | クラッシュレポートからの調査により、Schematic Library レポートでのクラッシュは修正されました。 |
1003 | クラッシュレポートからの調査により、同じ場所にある 2 つの回路図コンポーネントを選択した時のクラッシュは修正されました。 |
1089 | クリップボードへテキストをコピーして、回路図のテキストフレームで Clip to Area 設定を使用した時の問題は、修正されました。 |
1168 | コンパイル済みシートのシート番号をアノテートした回路図は、PDFや印刷出力で正しく生成されます。BugCrunch レポート #2669 をご覧ください。 |
1169 | ハイパーリンク オブジェクトを含む回路図ファイルを保存して、AD12 で正しく開けます。 |
システムコンポーネント: Schematic サポート
824 | シミュレーションデータ/モデルを Vault へリリースできます。 |
926 | クラッシュレポートからの調査により、回路図のオートワイヤを使用している時のクラッシュは修正されました。 |
1010 | 回路図ライブラリやデータベースライブラリから SimModel ファイルを生成できます。 |
出力ジェネレーター: プリンタ - PCB
298 | 新しいドリルテーブル オブジェクトが追加され、設計時に drill legend を表示できます。PCB エディタの Place>>Drill Table コマンドを使用します。BugCrunch レポート #155 をご覧ください。 |
1032 | 新しいデザインビュー オブジェクトが追加され、PCB デザインの指定した領域として縮尺を変更できる(リアルタイム)画面を配置できます。PCB エディタで Place>>Design view コマンドを使用します。 |
出力ジェネレーター: 出力 - ODB
816 | Output job から印刷、pdf、ODB 出力を生成する時、プロジェクトに無いファイルに関する予期しない状態は起こりません。 |
出力ジェネレーター: 出力 - STEP
871 | PCB エディタで Step ファイルをエクスポートする時、ステータス進捗情報は表示されます。BugCrunch レポート #2576 をご覧ください。 |
出力ジェネレーター: 出力 - ガーバー
298 | 新しいドリルテーブル オブジェクトが追加され、設計時に drill legend を表示できます。PCB エディタの Place>>Drill Table コマンドを使用します。BugCrunch レポート #155 をご覧ください。 |
1032 | 新しいデザインビュー オブジェクトが追加され、PCB デザインの指定した領域として縮尺を変更できる(リアルタイム)画面を配置できます。PCB エディタで Place>>Design view コマンドを使用します。 |
1228 | ガーバー出力で "Use software arcs" オプションを有効にした時、間違ったアークのソルダーマスク開口は生成されません。 |
出力ジェネレーター: 出力 - AdvSim
824 | シミュレーションデータ/モデルを Vault へリリースできます。 |
インポーターとエクスポーター: インポーター_Accel
1158 | インポートウィザードを使用してP-CAD ライブラリをインポートする時のクラッシュは、修正されました。 |
インポーターとエクスポーター: インポーター - Allegro
1238 | Allegro インポーターは、rounded SMD パッドを正しく変換します。BugCrunch レポート #1626 をご覧ください。 |
FPGA Design ツール: Instrument - Custom
303 | Custom Instrument は、FPGA Devices View で正しく表示されます。 |
システムコンポーネント: Soft Design システム
321 | ペリフェラルレジスタ画面に STM32 が含まれました。 |
ハードウェア サポートパッケージ: デバイスサポート - STMicroelectronics STM32
321 | ペリフェラルレジスタ画面に STM32 が含まれました。 |