Altium Vault テクノロジー

Altium の Vault テクノロジーは、Altium の設計データ管理ソリューションの基礎を提供します。Altium Vault は、安全な信頼性のある設計データを扱うために Altium Designer と調和して働きます。Altium Vault は、安全なデータの保存場所を提供するだけでなく、個別のレビジョンとしてデータの再リリースができます(以前にリリースしたデータを上書きしないで設計変更を追跡できます)。また、データがその 'life' のどの段階か、何を安全に使用できるか、データを使用する人が確認できるようにデータのライフサイクルを提供します。 

Altium Vault テクノロジーは、多くのデータを保存するために使用した Altium Vault を含む Vault によるエレクトロニクス設計 methodology で鍵となる役割となります。それは、特定のリリースプロセスを通して設計領域から得られるデータを管理するために使用します。これには、コンポーネント定義、領域モデル、回路図シート、デザインテンプレートのリリースが含まれます。vault による設計の本質は、"デザインの要素は vault 内からのみ利用できる" と言うことです。  

現在、個人からあらゆる規模の会社は、国際的に幅広く多くの設計者や技術者を雇っています。'1 つの vault が常に全てに合うわけではない' と言うことを考慮し、Altium は全体の設計データ管理ソリューションで使用するために 2 種類の Altium Vault(Altium Vault Server と Altium Personal Vault (または、Personal Vault))を提供します。 

Altium Vault Server と/または Altium Personal Vault への接続は、Altium Designer 13.0 (または、それ以降) からのみ可能です。そして、従来の Altium Satellite Vault Server (または、'Satellite Vault') へ接続し作業できますが、このタイプの vault は Altium Vault Server、または Altium Personal Vault での将来的な改善機能を利用できません。これをサポートするために、ユーティリティ migrate your data from your current Satellite Vault to an Altium Vault Server or Personal Vault を利用できます。  

どの Vault を使用すべきですか?

Altium Vault Server と Altium Personal Vault は同じもの(engineering content 管理システム)を提供します。そして、双方とも、レビジョン管理やライフサイクル状態管理が可能で、エレクトロニクス設計データを保存、管理するサーバベースのソフトウェア アプリケーションです。Altium Designer からそれらへ接続し作業することに関して、操作上の面からほとんど同じです。そのため、Satellite Vault で設計者は Altium Designer と連携してこれらの機能を利用できます。しかし、設計者が別の場所にいる場合、vault と連携できません。

  • Altium Vault Server – 保存場所、レビジョン管理、サプライチェーン、ライフサイクル状態管理によって、信頼性のあるデザインや製品データ管理を提供する engineering content 管理ソリューションです。また、ユーザアクセスをコントロールしたり、content を共有できます。4 人以上のユーザが同時にアクセスする必要がある企業を対象にしています。内蔵の認証システム(vault の Identity Service (IDS) データベース)を通して、ユーザを識別してユーザ管理を行えます。同時にログインするユーザ数は、ローカルのライセンスを通してコントロールされます。Altium Vault Server は、共通のサブスクリプション(更新するために必要)が含まれている別々のライセンス(5 人同時接続できる永久ライセンスを含む)として購入できます。同時接続するユーザ数は、永久ライセンス(とサブスクリプション)を追加購入して追加できます。
  • Altium Personal Vault – IP を再利用、調達するために、個人、または小さいグループをコントロールするためのエレクトロニクス設計データ管理システムです。item の管理、レビジョン、ライフサイクル状態、サプライチェーン情報の形式的な methodology を利用できます。3 人までのユーザが同時にアクセスでき、ユーザ認証は必要ありません(匿名の接続)。別々のライセンスは必要無く、ユーザ管理、または共有できる content はありません。Altium Subscription として更新を利用できます。  

将来的に、Altium Vault Server は enterprise システムの統合を調整する機能に関して利点があります。このような機能は、大企業が必要とするかもしれません。一方、小規模の Personal Vault を使用する企業はこのような機能は必要無いかもしれません。 

その他の違いは、Altium Vault Server はブラウザベースでアクセスできる利点があります。これは特に、従業員が分散している(多くの場合、世界的に分散した!)企業に適するかもしれません。Personal Vault では、Altium Designer 上のデザインで作業中、直接、個々にアクセスするためこの機能はありません。 

Altium Vault Server と Altium Personal Vault は、AltiumLive と関係はありません。Altium Vault Server のログイン、認証、ユーザアクセス権は内蔵の認証システムを通して行なわれます。Personal Vault はユーザ管理機能が無く、匿名のアクセスが可能なため、ログイン機能はありません。  

Altium Vault Server を使用するには、ライセンス認証で取得するライセンスファイルが必要です。生成されたライセンスファイル (*.alf) には、購入したライセンスに関して同時に使用できるユーザ数が適用されるので、そのユーザ数まで同時に vault へ接続できます。Altium Vault Server のライセンスファイルの入手方法に関する詳細な情報については、Licensing をご覧ください。  

従来の Satellite Vault Server を既に PC にインストールし、実行している場合、Altium Vault Server や Altium Personal Vault もインストールでき、同じ PC で実行できます。同じポートに割り当てなければ、同時に 3 人まで接続する機能と併用できます。vault server のポートは、デフォルトで 3 つ用意されています – Altium Vault Server: 9780, Altium Personal Vault: 9680, Satellite Vault: 9880

Altium Vault Server

次の項目では、Altium Vault Server をインストールしてライセンスを取得する方法について説明します。 

Altium Vault Server は、OS が Windows Vista、またはそれ以降の PC のみにインストールして実行できます。Windows XP の PC にはインストールできません。 

Altium Vault Server のインストール

Altium Vault Server のインストールは、Altium Vault Server Setup ウィザードを使用して行ないます。このインストーラは、Altium Vault Server <VersionNumber>.exe から実行します。この実行ファイルは、AltiumLive コミュニティサイトの Software ページからダウンロードしハードディスク上に保存します。 

Altium Vault Server インストール ウィザードの最初の welcome ページ。 

Next をクリックし、License Agreement ページへ進みます。Altium End-User License Agreement (EULA) が表示されます。 

Altium の End-User License Agreement を読み、承諾。 

EULA を読み、I accept the agreement ボックスにチェックを入れてから Next ボタンをクリックしインストールを続けます。Select Destination Location ページが表示されます。これは、Altium Vault Server をインストールする場所です。デフォルトのインストールパスは、\Program Files (x86)\Altium\DXP Apps Server です。Altium Vault Server をインストールするには、少なくとも 88.3MB のディスクの空き領域が必要です。 

別の場所を指定するには、その欄へ直接、パスを入力するか、またはその欄の右にある Browse ボタンをクリックしフォルダを指定します。 

Altium Vault Server のインストール場所を指定。 

DXP Apps Server は、どのサービス(アプリケーション、または 'apps' として提供した)へ接続するかのプラットフォームの土台です。これらのサービスには、Altium Vault Service (Altium Vault Server 自体)、Identification Service、Search Service、Search Indexing Service が含まれています。 

インストール場所を指定したら、Next をクリックします。DXP Server Configuration ページが表示されます。このページを使用して、Altium Vault Server で通信 (HTTP) するポート番号を指定します。デフォルトでポート 9780 を使用します。 

デフォルト以外のポート番号を指定する場合、他の Vault タイプと異なるポート番号にすることを思い出してください(異なる vault が同じ PC で実行されます)。Altium Personal Vault はポート 9680 を使用し、従来の Satellite Vault はポート 9880 を使用します。 

サーバ通信のためのポート番号を設定。

ポート番号を指定したら、Next をクリックします。Select Vault Data Directory ページが表示されます。これらは、データベースとレビジョンファイルを保存するフォルダの場所です。デフォルトのインストールパスは、以下です:

  • Database Folder – \Users\<ProfileName>\AppData\Roaming\Altium\VaultServerData
  • Revision Files Folder – \Users\<ProfileName>\AppData\Roaming\Altium\VaultServerData\Revisions

別の場所を指定するには、直接、その欄へ入力するか、またはその欄の右にある Browse ボタンをクリックしフォルダを指定します。 

vault データのインストール場所を指定。 

インストーラには、インストールを実行するために必要な全ての情報が含まれています。変更する必要がある場合、Back ボタンをクリックします。インストールをキャンセルするには、Cancel をクリックします。インストールを進めるには、Install をクリックします。そのページは "Ready to Install" から "Installing" に変わり、インストールが続行されます。完了したら、Finish をクリックしウィザードを終了します。

Altium Vault Server は、Microsoft Internet Information Services package (IIS) 上で実行します。これが PC にインストールされていない場合、設計者は、インストールが始まった後にそれをインストールするよう促されます。 

Install をクリックしてインストールを開始。インストールが完了したら Finish をクリック。 

Altium Vault Server の稼動状況の確認 

Altium Vault Server の稼動状況は、Windows の Internet Information Services (IIS) Manager パネルで確認できます。以下の Application Pools が Started の状態であることを確認します:

  • Altium Identity Service Pool
  • Altium Search Indexing Service Pool
  • Altium Search Service Pool
  • Altium Vault Service Pool
  • DXP Apps Server Pool

インストール後、Altium に関連する IIS application pools が開始されていることを確認。  

インストールされた application pools で、DXP Apps Server Pool はベースのプラットフォームです。他のサービスはそれに接続されます。そのため、Altium Vault Server は接続され、Altium Vault Service Pool として表示されます。Altium Identity Service Pool は、'内蔵された' ユーザ管理と認証システムを提供します。Altium Vault Server は、Search Service や Search Indexing Service も利用します。  

ライセンス認証

Altium Vault Server へアクセスするにはライセンスが必要です。また、Altium Vault Server は DXP Apps Server プラットフォームへ接続するサービス、またはアプリケーション ('app') であるため、そのプラットフォームへ接続するライセンスも必要です。Altium Vault Server は、後者のライセンスも無いと使用できません。これらの 2 つのライセンスは、Altium DXP Apps Server と Altium Vault Server を購入する時に入手できます。概要は以下のようになります:

  • Altium DXP Apps Server ライセンス – Enterprise Connector Licenses (ECLs) の 5 ユーザの永久ライセンスを含む、Altium DXP Apps Server の永久ライセンス。各 ECL はそれぞれ、1 人のユーザが DXP Apps Server へ接続できます。 
  • Altium Vault Server ライセンス – Client Access Licenses (CALs) の 5 ユーザの永久ライセンスを含む、Altium Vault Server の永久ライセンス。各 CAL はそれぞれ、1 人のユーザが Altium Vault Server へアクセスできます。  

Altium Vault Server へアクセスするユーザは、1つのEnterprise Connector License と 1 つの Client Access Licenseが必要です。そのため、最低限、これらの 2 つの製品を購入して 5 ユーザが Altium Vault Server へ同時に接続できます。 

必要に応じて、それ以上のユーザが Altium Vault Server へ同時に接続できるように、追加ライセンスを購入できます。そのため、25 ユーザでアクセスする vault が必要な場合、追加で 20 Enterprise Connector Licenses (DXP Apps Server 用) と 20 Client Access Licenses (Altium Vault Server 用) を購入する必要があります。

ライセンス認証は、ライセンスファイル (*.alf) を通してローカルで扱われます。Altium Vault Server 側からすると、それは、何人のユーザが同時に vault へ接続できるか決める Client Access License 数です。vault へアクセス、使用するために何ユーザでも登録できますが、同時に接続できるのはライセンス数のみです。 

同じユーザが、別の方法(例えば、Altium Designer から接続して、外部のブラウザからサインイン)で同時に Altium Vault Server へ接続できます。それは、ライセンス認証の面から 1 人の接続として考慮されるだけです。 

ライセンスファイルの取得は、AltiumLive Dashboard から行います。Licenses タブからライセンスを指定し、license management ページで Activate ボタンをクリックします。これにより、ライセンスファイルを生成、ダウンロードします。 

Altium DXP Apps Server へ接続するために必要なライセンスファイルを取得するために、ライセンス認証を実行。それから、Altium Vault Server へアクセスし使用できます。 

企業の必要性に依存しますが、最低 2、最大 4 ユーザのライセンスファイルが必要です:

  • Altium DXP Apps Server ライセンスファイル (wwww.alf) – 5 ユーザの Enterprise Connector Licenses が含まれているベースライセンス。 
  • Altium Vault Server ライセンスファイル (xxxx.alf) – 5 ユーザの Client Access Licenses が含まれているベースライセンス。 
  • 追加の Altium DXP Apps Server ライセンスファイル (yyyy.alf) –  n ユーザの Enterprise Connector Licenses(n は、追加購入したユーザ数)である追加ライセンス。 
  • 追加の Altium Vault Server ライセンスファイル (zzzz.alf) – m ユーザの Client Access Licenses(m は、追加購入したユーザ数)である追加ライセンス。 

永久に使用できスムースな作業を保証するために、追加ライセンスを購入する時、同じ数の Enterprise Connector Licenses と Client Access Licenses にすることが賢明です。 

ライセンスファイルをダウンロードしたら、Altium Vault Server のルートインストールフォルダ(デフォルトは \Program Files (x86)\Altium\DXP Apps Server)へそれらを保存します。

ソフトウェアは、1 時間ごとにライセンスファイルをチェックします。有効なライセンスが無いと、Altium Vault Server へアクセスできません。 

Altium Personal Vault

以下の項目では、Altium Personal Vault のインストール方法を説明します。 

Altium Personal Vault は、OS が Windows XP、またはそれ以降の PC にインストールできます。 

Altium Personal Vault のインストール

Altium Personal Vault のインストールは、Altium Personal Vault Setup ウィザードを使用して行ないます。このインストーラは、Altium Personal Vault <VersionNumber>.exe を実行して起動します。この実行ファイルは、AltiumLive コミュニティサイトの Software ページからダウンロードします。そして、ハードディスクに保存します。 

Altium Personal Vault インストールウィザードの最初の welcome ページ。 

Next をクリックし License Agreement ページに進みます。Altium End-User License Agreement (EULA) が表示されます。

Altium の End-User License Agreement を読んで承諾。 

EULA を読んで承諾したら、I accept the agreement のチェックボックスにチェックを入れて Next ボタンをクリックします。Select Destination Location ページが表示されます。これは、Altium Personal Vault(Vault 自体、Apache サーバと検索サービス)をインストールする場所です。デフォルトのインストールパスは、\Program Files (x86)\Altium\Personal Vault です。Altium Personal Vault をインストールするには、少なくとも 27MB のハードディスクの空き容量が必要です。  

別の場所を指定するには、その欄に直接、入力するか、またはその欄の右にある Browse ボタンをクリックしフォルダを指定します。 

Altium Personal Vault のインストール場所を指定。 

インストールの場所を指定したら、Next をクリックします。Select Vault Data Directory ページが表示されます。これらは、データベースとレビジョンファイルを保存するフォルダの場所です。デフォルトのインストールパスは以下です:

  • Database Folder – \Users\<ProfileName>\AppData\Roaming\Altium\PersonalVaultData
  • Revision Files Folder – \Users\<ProfileName>\AppData\Roaming\Altium\PersonalVaultData\Revisions

別の場所を指定するには、直接、その欄へ入力するか、またはその欄の右にある Browse ボタンをクリックしフォルダを指定します。

vault データのインストール場所を指定。 

インストーラには、インストールするために必要な全ての情報が含まれています。変更する必要がある場合、Back ボタンをクリックします。インストールをキャンセルするには、Cancel をクリックします。インストールを続けるには、Install をクリックします。そのページは "Ready to Install" から "Installing" に変わり、インストールが続行されます。完了したら、Finish をクリックしウィザードを終了します。  

Install をクリックしてインストールを開始。インストールが完了したら Finish をクリック。 

Altium Personal Vault の稼働状況の確認

Altium Personal Vault の稼動状況は、Windows の Services パネルから確認できます。以下のサービスが Started の状態であることを確認します:

  • Altium Personal Vault Service
  • Altium Personal Vault Search

インストール後、vault とsearch サービスが開始していることを確認。 

Altium Designer から Vault へアクセス

Altium Designer は、Altium Vault へ設計側のユーザインターフェースを提供します。Altium Designer 内からvault を使用する前に、Altium Designer からその vault へ接続を構築する必要があります。接続は、Preferences ダイアログの Data Management – Vaults ページで設定します。 

同じコンピュータ上で 3 種類の vault (Altium Vault ServerAltium Personal Vault従来の Satellite Vault) へ同時に接続できます。これらは、通信ポート番号が固有に割り当てられています。しかし、データがソース Satellite Vault からターゲット Altium Vault Server、または Altium Personal Vault へ移行された場合、Altium Designer からそれらのソースやターゲット vault へ同時に接続できません。これは、移行プロセスで、オリジナル Satellite Vault の Globally Unique Identifier (GUID) がターゲット vault へもコピーされるためです。  

いくつの vault へも接続できます。Add Vault ボタンをクリックして Connect To Vault ダイアログを表示します。

Preferences ダイアログから Altium Vault へ接続。 

Vault Server Address 欄を使用して、接続する vault の URL を入力します。<コンピュータ名>:<ポート番号> (例えば、JHOWIEHOME:9780 (Altium Vault Server 用)、JHOWIEHOME:9680 (Altium Personal Vault 用)、JHOWIEHOME:9880 (従来の Satellite Vault 用)) の形式で、通信に使用するコンピュータ名とポート番号を入力します。http:// プリフィックスを入力できますが、それは必要ありません。 

会社の Local Area Network にインストールされている Altium Vault は、Find Vault on LAN コントロールをクリックして素早く見つけることができます。 

Altium Vault Server、または従来の Satellite Vault へ接続するには、Username と Password を入力する必要があります。これらは、ユーザが vault へアクセスする権限があることを確認するために認証サーバ(Identity Service を提供)でチェックされます。Altium Designer 自体はこの認証を行なわず、vault へこれらのクレデンシャルを渡します(vault へアクセスするための要求を Identity Server (または IDS) へ渡します)。 

Altium Vault Server の場合、ユーザは vault の管理者から得たクレデンシャルを入力します。新しくインストールした Altium Vault Server のデフォルトの Username と Password は、admin と admin です。これらは、ブラウザインターフェースから vault の管理者が変更できます。 

従来の Satellite Vault の場合、ユーザは AltiumLive クレデンシャルを入力します。Altium Personal Vault へのログインには適用できません。このタイプの vault はユーザ管理が無く、誰でもアクセスできるためです。 

Test Connection ボタンを使用して、vault を追加する前に接続が成功したかテストできます。接続が成功したら、OK をクリックします。アクセス権とログインの詳細情報が有効で認証されれば、Altium Designer から vault へ接続されます。Preferences ダイアログの Data Management – Vaults ページのリストにその情報が表示されます。vault はデフォルトで有効になっており、使用できる状態です。 

3 種類の Altium Vault(Altium Vault Server、Altium Personal Vault、従来の Satellite Vault)へ接続した例。 

接続したvault について以下の情報が表示されます:

  • Name – vault の名称。これは、例えば、保存した content、または vault を使用する企業の名称を示すことができます。 
  • Description – vault の内容説明。
  • Address – これは、vault server のアドレス(その場所の URL)です。
  • Status – Altium Designer と vault 間の接続が成功した ( ) か、または成功していない ( ) かどうかの状態。接続が成功しない場合、問題を示すコメントが表示されます。  
  • Enabled – vault をシステムで使用できる(有効でチェックがあります)か、または使用できない(無効でチェックがありません)かどうかの状態。 

vault の名称は、最初に vault から反映されます。この名称は、vault の項目で右クリックし、メニューから Edit Vault Properties を選択して変更できます。表示されるダイアログで、名称を変更します。 

vault のプロパティを編集。 

同様の方法で、vault への接続を変更できます(例えば、別の vault を指定するか、または別のクレデンシャルで Altium Vault Server へログインするため)。vault の項目を右クリックし、メニューから Edit Connection To Vault を選択します。 

vault の接続を編集。

vault プロパティを編集、または vault へ接続するためのコマンドは、Properties ボタンから表示されるメニューからも利用できます。コマンドを実行する前に、最初にリストで vault を選択する必要があります。    

AltiumLive から Vault Services を追加

前の項目では、vault への接続について説明しました。これは、vault server アドレスを通して vault へ接続します。また、AltiumLive エコシステムの vault へ素早く接続し、認証された設計者がアクセスできます(例えば、Altium Designer のライセンスと有効な Altium サブスクリプションを持っている)。 

これを行うには、Add Content Services ボタンをクリックします。Available Vault Services ダイアログが表示されます。AltiumLive 内で実行している Altium の vault がダイアログに表示されます。これらのvaultへ接続するには、vault のアイコン下にある Click to Connect オプションを有効にします。それは、Connect に変わります。OK をクリックすると、Data Management – Vaults ページのリストに vault が追加されます。 

design content が含まれている Altium の vault へ接続。

この接続により、設計者は Vaults パネルを通して vault からデザインへ content を配置できます。 

これらの vault は、AltiumLive コミュニティ内にある Content Store Unified ComponentsTemplate Designs の項目からも閲覧できます。 

切断、または無効にするには...

vault から切断するには、リストで選択して Disconnect From Vault ボタンをクリックします。vault は、vault のリストから削除されます。再度、vault を使用するには、再接続します。 

vault の Enabled の状態を容易に切り換えることができます。vault への接続は保持されますが、システムで '見えなく' なります。そのため、切断されたように表示されます。

外部の Web ブラウザから Altium Vault Server へアクセス

Main articleBrowser-based Management of an Altium Vault Server

vault の URL を知っていれば、Altium Vault Server のみブラウザベースのインターフェースからも接続できます。ブラウザインターフェースでは、フォルダ定義や vault content の操作を制限するような vault へアクセスするための管理を行えます。これにより、設計者以外の人が特定の Item Revision 用にリリースしたデータをアクセス、ダウンロードでき、vault データを管理、維持できます。 

外部の Web ブラウザを使用して Altium Vault Server へアクセスするには、以下の形式で vault のアドレスを入力します:

http://<ComputerName>:<PortNumber>/console

(例えば、デフォルトのポートが割り当てられた Altium Vault Server の場合、http://jhowiehome:9780/console です)。Sign-in ページが表示されます。

Altium Designer から接続するために使用した vault のクレデンシャルを使用して、ブラウザインターフェースからサインインします。 

管理者は、デフォルトの admin ユーザを vault に関する全般的な項目に残すことができる一方、First Name、Last NameUsername を企業に関連する名称へ変更することは良い方法です。また、デフォルトのパスワードを admin から管理者のみが知っているものに変更することは良い方法です。そうでないと、全員が管理者として vault へアクセスできてしまいます!

外部の Web ブラウザから Altium Vault Server へアクセス。 

そのインターフェースは、閲覧、管理するための 3 つのページへ分割されています:

  • Users
  • Groups
  • Vault 構造 (フォルダレベルで共有する権限を含む)。

全てのユーザは vault 構造、ユーザ、グループを閲覧でき、管理者権限を持つユーザのみユーザアクセス(ユーザとグループの管理)を変更できます。vault 構造では、管理者はトップレベルフォルダやサブフォルダを作成したり、フォルダを編集、共有、削除できます。管理者以外はサブフォルダを作成できますが、トップレベルフォルダは作成できません。また、作成したサブフォルダのみ編集、共有、削除できます。 

Altium Designer 内から直接、閲覧 

ブラウザインターフェースを使用して、設計者も Altium Designer 内(Home ページ (View » Home) の Vaults と Users 画面を使用)から直接、Altium Vault Server を閲覧できます。  

vault の構造を閲覧、変更するには Vaults 画面を使用します。Users 画面では、ユーザとグループを表示、管理(vault の管理者の場合)できます。  

外部の Web ブラウザからのアクセスと異なり、これらの画面には Altium Designer から Altium Vault Server への接続に関する情報が表示されます。そのため、vault へ接続中(Preferences ダイアログの Data Management – Vaults ページで)、これらの画面内の情報は 'サインイン' しないで即座に利用できます。 

これらの Home ページ画面には、最初に接続した Altium Vault Server の情報が表示されます。複数の Altium Vault Server へ接続した場合、接続したvault のリスト(Preferences ダイアログの Data Management – Vaults ページ)にある最初の Altium Vault Server が表示されます。 

Altium Designer 内の画面から直接、Altium Vault Server の vault 構造やユーザアクセスを閲覧、管理。 

これらの画面での作業は、外部の Web ブラウザから vault へ接続する方法と同様です。詳細については、Browser-based Management of an Altium Vault Server をご覧ください。 

Altium Vault Server のライセンスの超過 

Altium Designer 内、または外部の Web ブラウザから Altium Vault Server へ接続しようとして、同時に接続できるライセンス数の制限を超過した場合、サインインはできません。この場合、それを警告するダイアログが表示されます。そこには、何人のユーザが現在(同時に)、ログインしているか、またそれらのユーザの Username がリスト表示されます。 

vault へアクセスしようとするがアクセスできないユーザ (WRighter) の例。Altium Vault Server を使用するライセンスが 5 人まで同時に接続できる制限があり、現在、他のユーザが全て使用しています。 

Altium Personal Vault はライセンスを使用しませんが、それに同時に接続できるユーザ数が固定されています。3 ユーザまでしか Altium Personal Vault へ同時に接続できません。3 ユーザが現在、接続していて 4 人目のユーザが接続しようとした場合、それを警告するダイアログが表示されます。 

Vault の更新

Altium Vault Server、または Altium Personal Vault を最新バージョンへ更新するには、最初に既存のバージョンをアンインストールします。これは、Windows 7 の標準の Programs and Features ページ(Control パネルからアクセス)から行います。 Altium Vault Server <VersionNumber>、または Altium Personal Vault <VersionNumber> の項目を右クリックし、メニューから Uninstall コマンドを使用します。    

既存のvaultデータを維持するには、Uninstall ダイアログ(アンインストールプロセスで表示される確認ダイアログ)で No をクリックします。これを行うことで、コンピュータからvaultのソフトウェアは削除されますが、Database や Revision Files フォルダ(やそれらの content)は残ります。  

データを維持して Altium Vault Server をアンインストール!

同様に、データを維持して Altium Personal Vault をアンインストール。 

これを実行したら、最新バージョンの vault のソフトウェアをインストールします。vault データと同じ場所(更に、Altium Vault Server の場合、同じ通信ポート番号)にインストールしてください。 

新しいバージョンの Altium Vault Server をインストールする時、Select Destination Location ページで、このフォルダは既に存在することを警告するダイアログが表示される場合があります。アンインストールでは、vault のソフトウェアは削除されますがライセンスファイルは削除されません(そのフォルダが残るため)。Yes をクリックして同じフォルダへインストールします。  

 

 

You are reporting an issue with the following selected text and/or image within the active document: