Vault 定義のサプライチェーン情報を BOM に反映

Altium Designer では、Bill of Materials に vault ベースのサプライチェーン情報を含める機能があります。これにより、物理的な市場のコンポーネント（ボードを製造、実装する時、デザインで認可したコンポーネント）の価格や入手可能かどうかの多くの現実的な 'スナップショット' の情報を確認できます。この機能には、Part Choice で決めた vault ベースの統一コンポーネントを利用するためのパラメータデータが含まれています。正しい出力情報である BOM にそれらの情報が含まれていることで、調達チームが適切な部品を選択し、ボード製造のコストを下げることができます。そして、BOM へアクセスする度に vault の情報は更新されます（最新のサプライチェーンデータがロードされ BOM で利用できます）。'在庫の入手不可能'、または '価格の値上げ' のような予測しない問題を最小限にすることができます。設計者は素早く価格が上昇した部品を避けて、市場へ製品をリリースする遅延を解決できます!

アクセス

BOM に vault ベースのコンポーネントのサプライチェーンデータを含めるには、Bill of Materials ダイアログの下部にある Include Parameters From Vault オプションを有効にします。vault にある Component Item の情報は、All Columns 欄の下部（標準のパラメータ、データベース、PCB パラメータの下）に追加されます。　 

Solutions

そのデータは Solutions として表示されます。これは、Vaults パネルで見る時、Component Item を Supply-Chain に表示した Solutions の概念に関連します。Solutions は Part Choice に基づいて決定され、Solutions には以下の情報が含まれていることを覚えておいてください:

• Manufacturer とそれに関連した part number。
• A Supplier とそれに関連した part number。
• Pricing と Availability 情報。

Component Item の Solutions 数は、いくつの manufacturer（市場の） parts が Part Choice List へ追加されるか、いくつのサポートされた（有効な） Supplier がそれらの parts を販売するかに依存します。BOM に追加した solutions 数は、Solutions 数が最も多いデザインで使用した Component Item によって決められます。　

含まれるデータ

Bill of Materials ダイアログにリスト表示された Solution には、Bill of Materials に含めることができるサプライチェーンデータが含まれています。　

 Solution n には以下が含まれます:

• Manufacturer n – 選択した part を作成する Manufacturer の名称。　
• Manufacturer Part Number n – 選択した Manufacturer part の part number。 
• Supplier n – 選択した Manufacturer part を販売する Supplier の名称（Preferences ダイアログの Data Management – Suppliers ページにリスト表示された Available Suppliers から）。　
• Supplier Currency n – 価格データに使用した通貨のアルファベットコード。　
• Supplier Order Qty n – 製品の製造数量を満たすための個数。　
• Supplier Part Number n – 販売した Manufacturer part の Supplier で使用した part number。　
• Supplier Stock n – Supplier で現在、保有している選択した part の在庫数。
• Supplier Subtotal n – その part の小計。Supplier Unit Price で掛けた Supplier Order Qty。　
• Supplier Unit Price n – 選択した part の Supplier から請求された単価。　

目的の Suppliers の選択

Part Choice を作成する時、多くの solutions は選択した Manufacturer Part を販売する Suppliers から反映される場合があります。製造のために parts を調達する時、使用する Suppliers をコントロールでき、Part Choice に基づいて反映された Solutions は、どの Suppliers が有効か考慮されます（Preferences ダイアログの Data Management – Suppliers ページで）。これは、BOM の Solutions へ反映されます。　

目的の Suppliers の優先度

どの Suppliers を Part Choice solutions のために使用するかコントロールする機能の他に、使用する Suppliers の優先度を決めることもできます。これも、Preferences ダイアログの Data Management – Suppliers ページから行ないます。リスト内の Supplier を選択してから、下部にある Move Up、または Move Down ボタンを使用します。リストの一番上にある Supplier が最も高い優先度になります。　

この順番は、より目的の Suppliers のサプライチェーンデータが下の Solution に反映されるように、BOM 生成中に考慮されます。例えば、Mouser より Digi-Key を希望し、それらの両方を有効（調達に使用する Suppliers）にしている場合、Suppliers のリストで、Digi-Key が Mouser より上（高い優先度）にあることを確認してください。　 　

下図の例は、優先度が働く方法を示します。この場合に、2 つの Manufacturer parts を Digi-Key と Mouser から利用できます。最初に、Digi-Key を最も高い優先度に設定します（Mouser や他の Suppliers より上）。Solution 1 (Supplier 1 で) には Digi-Key が反映されます。Solution 2 (Supplier 2 で) には Mouser が反映されます。そして、その他。それから、Mouser を Digi-Key より上に移動すると、Mouser が Solution 1 に反映されます。