会社のデータベースから直接、コンポーネントを使用

 

このドキュメントでは、Altium Designer のデータベースライブラリ機能を使用してデータベースからコンポーネントを使用するための詳細情報を記載しています。

Altium Designer では、データベース ライブラリ (*.DBLib) を作成し、それを使用することで社内のデータベースから直接コンポーネントを配置できます。配置は、データベースライブラリをインストール後、Libraries パネルからデータベースを参照するような形で行えます。
配置後、デザインパラメータの情報は、配置したコンポーネントとそれに対応するデータベースのレコード間で、Update Parameters From Database コマンドを使用して同期を取ることができます。グラフィカルシンボル、参照するモデル、パラメータを含む、コンポーネント全ての情報は、Update From Libraries コマンドで更新可能です。

リンクを超えたダイレクトな配置

Altium Designer では、コンポーネントとデータベースをリンクする方法として、データベース リンクファイル(*.DBLink) を使用する方法と、データベース ライブラリファイル (*.DBLib) を使用する方法の 2 通りが用意されています。前者は、デザイン(またはライブラリ)に使用されているコンポーネントとデータベースに入力されているデータを効率的にリンクするための手段として用意されています。後者は、この効率的なリンクを使用してコンポーネントを配置する際、データベースのデータを自由に追加し、データベースから直接配置することができます。これは実質的に対応するデータベースレコードに保持されている情報からコンポーネントを作成しています。
データベースライブラリの機能詳細を紹介する前に、これらの 2 つの方法の違いを説明します。

データベース リンクファイル (*.DBLink) を使用したリンク

この方法を使用するには、データベース リンクファイルで回路図コンポーネントとデータベース間で一致しているレコードのリンクを定義します。レコードの一致は、1 つの(例えば、Part Number)キーフィールドによるリンクで定義するか、あるいは(Where 句の定義によって)複数のキーフィールドの一致によって確立されます。
このリンク方法では、コンポーネントのモデルとパラメータ情報を Altium Designer のライブラリコンポーネントの一部として、事前に定義する必要があります。また、ライブラリコンポーネントにはキーフィールド情報を含める必要があります。これを定義し、データベースリンクドキュメントを統合ライブラリプロジェクトか、PCB プロジェクトに追加することでコンポーネント情報(パラメータ)とデータベースのフィールド内容との同期が取れます。
多くのデータベースコンポーネントは、同じコンポーネントシンボルを共有することができるので、各データベース レコードで定義された実際のコンポーネントをそれぞれ異なる Altium Designer ライブラリのコンポーネントに割り当てる必要はありません。このリンク方法は通常、「データベースレコードと Altium Designer コンポーネントを 1 対 1 で対応させる」形で使用されます。この Altium Designer コンポーネントとは、回路図シートに置かれたインスタンス、またはコンポーネントライブラリのコンポーネントです。
DBLink 形式のデータベースリンクでは、データベース リンクファイルをプロジェクトに含める必要があります。

データベース ライブラリファイル (*.DBLib) を使用したリンク

この方法を使用する場合も、データベース ライブラリファイルで回路図コンポーネントとデータベース間で一致しているレコードのリンクを定義します。また、レコードの一致は、1 つの(例えば、Part Number)キーフィールドによるリンクで定義するか、あるいは(Where 句の定義による)複数のキーフィールドの一致によって確立されます。
この方法では、コンポーネントのシンボル、モデル、パラメータ情報は、外部データベースで定義されたコンポーネントの一部のレコードとして定義されたものがリンクされます。参照される回路図コンポーネント(コンポーネントライブラリ (*.SchLib))は単に定義されたシンボルだけがある空の状態です。モデルやデザインパラメータとはリンクされていません。
コンポーネントを配置する時に定義したマッピングに従い、一致しているデータベース レコードに対応しているフィールドを使用してパラメータとモデル情報がその時点で作成されます。これらのパラメータは、配置した後で同期が取れるよう、データベースのリンクを維持するため一致条件として使用されます。
このリンク方法では、配置を行う時点でコンポーネントがダイナミックに作成されるので、「複数のデータベースレコードを 1 つの Altium Designer コンポーネント」に割り当てる形がよく使われます。
DBLink ファイルは、プロジェクトに含める必要がありますが、DBLib ファイルは、DBLink 形式のデータベースリンクとは異なり、プロジェクトに追加する必要はありません。データベース ライブラリは、Libraries パネルを呼び出し、利用可能なライブラリとして登録するだけです。利用可能なライブラリとは、Project Libraries(プロジェクト内)、Installed Libraries (導入済み)、指定した検索パスで検索できるライブラリです。

DBLib ファイルは、ライブラリ指向のファイルになります。例えば、1 つのシンボルで社内データベースの全ての抵抗やコンデンサ等を持つことができます

データベースライブラリの作成

先に説明したように、データベースライブラリ機能のバックボーンはデータベースライブラリファイルです。このファイルは、Altium Designer の DatabaseLib エディタ (図 1) を使用することで作成、管理ができます。 

図 1. DatabaseLib エディタ。

メインのデザインウィンドウに、*.DBLib ファイルを読み込めば DatabaseLib エディタがアクティブになります。このファイルは、File » New » Library » Database Library コマンドで新規に作成できます。 

外部データベースとの接続

テーブルとマッピングデータは、アクティブなデータベース ライブラリファイルが必要とする外部データベースと接続が確立した後、エディタのメインディスプレイウィンドウにのみ現れます。接続は、ウィンドウのSource of Connection (図 2) 欄で定義できます。 

図 2. 外部データベースとの接続を指定。

OLE DB をサポートしているデータベースであれば、すべて接続が可能です。ウィンドウのこの領域で提供されているオプションは、接続の対象となるデータベースの OLE DB コネクションストリングが使用されます。いくつかのデータベースは、OLE DB をサポートしていない可能性がありますが、現在使用されているほとんどのデータベース管理システムは、Open Database Connectivity (ODBC) インターフェースを経由してアクセスできます。データベース ライブラリ の機能は、Microsoft の ODBC provider を使用します。これは、ODBC データソースへ ADO (ActiveX Data Object) を使用して接続します。これによって、どの ODBC データベースでも接続が可能です。OLE DB provider の ODBC データベースは、コネクションストリングの一部として指定します。  

Access 、Excel データベースをすぐに接続

図 3. 接続する外部データベースの指定。

Select Database Type オプションは、接続対象のデータベースが Microsoft Access か Microsoft Excel の場合、コネクションストリングをすぐ作成できるように用意されたオプションです。このオプションを使用するとデータベースのタイプを選択でき、必要なデータベースファイルを指定します。対応したコネクションストリングが、自動的に作成され、Use Connection String オプションのフィールドに入力されます。
データベース ライブラリファイルは、絶対パス、または、相対パスでの指定が可能です。

コネクションストリングの構築

社内データベースが Access や Excel でない場合やコネクションストリングを自身で作成したい場合は、Use Connection String オプションを有効にし、右側にあるBuild ボタンをクリックします。Data Link Properties ダイアログ (図 3) が表示されます。
Connection タブが開きますが、このダイアログの Provider タブでは、OLE DB Provider – Microsoft Jet 4.0 がデフォルトで設定されています。これが新規データベース ライブラリファイルを作成した場合のデフォルトのプロバイダ設定となり、Access データベースファイル (*.mdb) を接続するために使用されます。必要に応じ、プロバイダは変更してください。
Connection タブから接続したいデータベースの(パスを含んだ)名前を入力します。あるいは、... ボタンを使用してダイアログを開き、必要なファイルを参照して開きます。
 
お使いのデータベースで、ログインする必要があればここで入力します。その他の詳細設定は、ダイアログの Advanced タブから設定できます。All タブでは、リンクオプションの全リストが用意され、選択した OLE DB Provider に関する拡張オプションも用意されています。このタブから必要に応じてオプションを修正できます。
リンクオプションを定義すると、(Connection タブにある) Test Connection ボタンをクリックすることで正しく接続されているかチェックできます。接続がうまくいけば、ダイアログが表示されます。

データリンク ファイルの指定

接続したいデータソースが Microsoft Data Link ファイル (*.udl) を使用して記述されていれば、3 番目の接続オプションである Use Data Link File を有効にし、Browse ボタンをクリックし、必要なファイルを指定します。データリンクファイルは、基本的にコネクションストリングを保存するための器です。

接続の実行

外部データベースとの接続を定義した後は、Connect ボタンの文字が太文字になり、接続を実行できることを示します。接続の詳細が正しければ、対象となるデータベースのテーブルとマッピング情報がデータベース ライブラリドキュメントに読み込まれます。Connect ボタンの文字は、Connected に変わり、ボタンはグレイアウトします。
コネクションストリングが正しくない場合や入力されたパスが間違っている場合等、接続の詳細に問題がある場合は、これに関する警告のメッセージ (図 4) が表示されます。

図 4. 接続に失敗した状態。

コネクション設定をチェックし、再度 Connect ボタンをクリックします。
初期接続が成功した後は、データベース ライブラリファイルを保存します。ファイルを保存した後は、ファイルを開いた時に対象となるデータベースファイルの保存場所やファイル名が変更されていなければ、自動的に接続が行われます。

データベース テーブルリスト

外部データベースとの接続が成功すれば、テーブルとマッピングデータが読み込まれます。表示ウィンドウの左側には、接続したデータベースに存在する全テーブルがリストアップされます (図 5)。
対象となるデータベースが複数の Excel ファイル (*.xls) で作成されている場合、ODBC ドライバの制限により 64 シートまで接続が可能です。

図 5. 接続したデータベースに存在するテーブル。

Enable オプションで、そのテーブルをデータベース ライブラリとして使用するかどうかをコントロールします。データベース ライブラリを Libraries パネルで参照できるように Available Libraries のリストに追加すると、各テーブルは別のライブラリとして表示されます。実際には、1 つのデータベース ライブラリが追加されただけですが、Libraries パネルから見ると、複数の異なるライブラリが追加された状態になります。詳細については Adding the Database Library をご覧ください。 

リスト上のテーブル名をクリックすると、現在アクティブになっているテーブルを区別するために、アイコンが  から  へ変わります。そのテーブルにある全データが、表示ウィンドウの Table Browser タブに現れます (図 6)。これはテーブルのコピーで編集はできませんが、外部のデータベースそのものを起動せず、内容をすぐに確認できます。 

図 6. 接続したデータベースのソーステーブルを参照。

一致条件の指定

コンポーネントを外部のデータベースから配置した後、そのコンポーネントとそれを作成するために使用したデータベースレコードの情報は、リンクを維持するために何らかの方法が必要です。基本的にその 2 つが一致している必要があります。
コンポーネントを配置する時、そのパラメータ情報はデータベースレコードの対応するフィールドを使用して、その時点で作成されます。配置後、回路図コンポーネントとデータベースレコードの 1 つのパラメータ、または複数パラメータを使用して、これらの間でのリンクが確立されます。メインの表示ウィンドウ (図 7) にある Field Settings エリアで簡単な単キーの参照、または、Where 句を使用して、より高度な一致条件を定義することができます。
一致条件は、各テーブルで指定します。 

図 7. 配置後の一致条件をコントロール。

単キー参照

Single key lookup オプションが有効(デフォルト)であれば、Database field 及び Part parameter フィールドを使用できます。前者はデータベースのアクティブなテーブルで利用可能な、全てのフィールド名 (コラムヘッダ) がリストアップされます。回路図コンポーネントのパラメータは配置されるときに追加されるので、Part parameter のフィールドは、データベースのフィールドで選択されたものを反映しているだけです。
通常、参照キーフィールドは、Part Number のように、外部データベースにおいて各コンポーネントを区別できるものが使用されます。選択された参照フィールドはウィンドウの Field Mappings タブで区別され、Design Parameter の入力はグレイアウトで表示されます。

図 8. Part Numberによる単キー マッピング。

配置後のある時点で Update Parameters From Database 機能を使用する時、情報は、配置された回路図コンポーネントで選択されたキーパラメータから読み込まれ、有効な全てのテーブルにあるデータベースの選択された(キー)フィールドが検索されます。一致しているものがあれば、親テーブルのレコードにある他のセルからの情報を回路図コンポーネントにマッピングされているパラメータに戻すことができます。 

高度な一致 - Where 句

一致させるために値が重複しないパートナンバー/ID があれば、Single key lookup オプションがうまく動作するはずですが、コンデンサの容量値や抵抗値等、同じ値が存在するパラメータによって一致させる場合は、これは効果的ではありません。この場合は、回路図コンポーネントとソースのデータベースレコードとリンクを取るために、より高度な Where 句を使用して複数のキーを指定することができます。
単キー参照を定義すると一番簡単な形式の Where 句 (SQL 構文を使用して記述) が反映されます。例えば、Database field で Part Number (デフォルト)を選択すると Part parameter フィールドも自動的に Part Number に設定され、Where 句には次のような値が入力されます:
[Part Number] = '{Part Number}'

データベースフィールド(テーブルカラム)を囲んでいる [ ] 括弧は引用文字で、Database Connection ダイアログ (図 9) の Advanced タブで指定します。このダイアログを表示するには、ウィンドウの Source of Connection 領域にある Advanced ボタンをクリックするか、または Tools メニューを使用します。

図 9. SQL 引用コントロール。

大括弧は、入力をデザインパラメータとして参照するよう指定します。シングルクォートは、デザインパラメータを文字列として扱うことを指定するために使用します。数字として扱う場合は、クォートは不要です。SQL では、型を認識するので型を一致させることは非常に重要です。デザインパラメータは、データベースのカラムと同じ型で作成しておく必要があります。
標準の SQL 構文を使用し、Where 句によって複数のデータベースフィールド/パートパラメータを使用して一致させることができます。例えば:
[Capacitance] = '{Capacitance}' AND [Tolerance] = {Tolerance} AND [Manufacturer] = '{Manufacturer}'
この場合は、データベースの関連するテーブルの 1 つのレコードを 3 つの異なるデザインパラメータを使用してリンクさせることになります。デザインパラメータ Tolerance にはクォートが無いことに注意してください。これは、データベースのテーブルのカラムの型が文字列ではなく、数値であることを意味しています。
標準の SQL 構文を使用して、使用する人の好みに応じて簡単な、または、複雑な Where 句を作成することができます。

データベースフィールドをデザインパラメータにマッピング

データベースライブラリから配置されたコンポーネントのデザインパラメータは、配置時に作成/追加されます。これらのパラメータは、データベースライブラリファイルでマッピングと更新情報を指定し、配置をした後、Update Parameters From Database コマンドを使用して、それらの情報を更新するためのオプションとして作成されます。これらの設定は、データベースライブラリのエディタのメインディスプレイウィンドウの Field Mappings タブ (図 10) で行われます。
マッピングと更新のオプションは、テーブル別に指定します。

図 10. パラメータマッピングとアップデートオプションの指定。

モデルとパラメータのマッピング

Field Mappings タブの最初(左)の 2 つのカラムで、データベースからの情報とコンポーネントのモデル、及びパラメータとのマッピングを設定できます。

Database Field Name のカラムには、現在アクティブなデータベースのテーブルの全てのフィールド(カラム)名が一覧表示されます。Design Parameter のカラムでは、データベースで使用されている各フィールドを、デザインパラメータとしてマッピングし、回路図コンポーネントのソースとして使用するか、特定のモデルにリンクするか、コンポーネントに付属するかを定義します。
最初のマッピングは、接続したデータベースの全てのフィールドを自動的にマッピングします。 

データベースからマッピングさせたくないフィールドは、Design Parameter の入力を [None] に設定します。マッピングされないデータベースフィールドは、このタブ上で赤いクロスのアイコン ( ) が使用されます。マッピングされたデータベースフィールドは、緑のチェックマークのアイコン ( ) になります。

モデル

データベースフィールド名が、次に記載されている予約された名前の 1 つであれば、対応したモデルマッピングは自動的に Design Parameter フィールドに設定されます:

Description → [Description]
Footprint Ref → [Footprint Ref]
Footprint Path → [Footprint Path]
Footprint Ref n → [Footprint Ref n]
Footprint Path n → [Footprint Path n]
Library Ref → [Library Ref]
Library Path → [Library Path]
PCB3D Ref → [PCB3D Ref]
PCB3D Path → [PCB3D Path]
PCB3D Ref n → [PCB3D Ref n]
PCB3D Path n → [PCB3D Path n]

Sim Description → [Sim Description]
Sim Excluded Parts → [Sim Excluded Parts]
Sim File → [Sim File]
Sim Kind → [Sim Kind]
Sim Model Name → [Sim Model Name]
Sim Netlist → [Sim Netlist]
Sim Parameters → [Sim Parameters]
Sim Port Map → [Sim Port Map]
Sim Spice Prefix → [Sim Spice Prefix]
Sim SubKind → [Sim SubKind]

注意 : ここに記載されている PCB3D は、レガシー 3D ビューアで使用します。現在の 3D ビューアは、コンポーネントフットプリントに関連付けしたコンポーネント外形とインポートした STEP モデルを 3 次元表示することができます。
これらのマッピング定義は、コンポーネントのシンボルとモデル情報を定義します。コンポーンネントを配置すると、データベースレコードの Library Ref フィールドで指定された回路図シンボルが回路図ライブラリから抽出されます。レコードに保存された PCB フットプリント、PCB3D、シミュレーションモデルの情報は、コンポーネントに追加され、それぞれフットプリント、PCB3D、シミュレーションモデルとしてリンクされます。

[Library Ref] エントリは Design Parameter カラムに存在する必要があり、データベースライブラリからコンポーネントを配置できるようにするため、適切な Database Field Name にマッピングする必要があります。例えば、SCH Symbol のようにデータベーステーブルに異なるフィールド名でシンボルへの参照情報が含まれている場合は、関連付けを行う Design Parameter の入力をセル (図 11) で利用できるドロップダウンリストを使用して [Library Ref] に設定する必要があります。同じくデータベースでモデルへの参照情報が異なるフィールド名で入力されている場合は、適切な Design Parameter を選択し、([Description], [Footprint Path], [Footprint Ref], [Footprint Ref n], [PCB3D Ref], [PCB3D Ref n], [Sim Model Name] 等) 各フィールドを順に選択して、ドロップダウンリストからマニュアルでマッピングする必要があります。

図 11. マニュアルでのモデルマッピング定義。

ライブラリとモデルパスのマッピング ([Library Path], [Footprint Path], [Footprint Path n], [PCB3D Path], [PCB3D Path n], [Sim File]) は、オプションです。詳細は、Specifying Symbol and Model Search Paths をご覧ください。

パラメータ

その他、全てのデータベースフィールド名は同じ名称を使用し、自動的にデザインパラメータにマッピングされます。例えば、データベースのフィールドが Tolerance と言う名称であれば、デザインパラメータは、それを Tolerance として割り当てます。デザインパラメータの名称は、セルをクリックし、新しい名前を直接入力することで変更できます。これらのデザインパラメータの名称は、回路図シートに配置されたコンポーネントの属性を示すダイアログのパラメータ領域に表示されます。
お使いのデータベースには、コンポーネントに関係するデータフィールドを非常にたくさん持たせているケースがあります。これらは回路図シートにコンポーネントを配置する時に、デザインパラメータとして追加されます。全ての項目が必要ない場合もあります。あるいは、必要であってもこれらのほとんどの情報は、Bill of Materials(部品表)を作成する場合にだけ必要となるものです。レポートマネージャでは、BOM にリンクしたデータベースから直接、パラメータ情報を追加することができ、これによって、ソースとなる回路図ドキュメントに持たせる情報量を減らすことが可能となります。詳細は、データベースの情報を直接BOM(部品表)に追加 の項目を参照してください。

パラメータの更新オプション

Field Mappings タブ (前にある図 11) の残りのカラムで、データベースライブラリからコンポーネントを初めて配置した時、あるいは、配置後、Update Parameters From Database コマンドを使用して更新を行った際、パラメータに対する動作を指定することができます。
4 つのカラムは、次のようになります:

  • Update Values – このカラムにあるセルは、パラメータが回路図シートとデータベースの両方に存在し、現在の値が異なっている場合、どのような動作をするか設定します。配置されたコンポーネントのパラメータをデータベースの保存されている値で更新するか、更新しないかを選択します。このオプションは、コンポーネントを配置した後、Update Parameters From Database コマンドを実行した場合に適用されます。
  • Add To Design – このカラムにあるセルは、配置されたコンポーネントに存在しないパラメータがデータベースで見つかった場合にどのような動作をするか設定します。パラメータを追加する/追加しない、あるいは、データベースで値が割り当てられているパラメータだけ追加する設定を選択できます。このオプションは、最初にコンポーネントをデータベースライブラリから配置する場合と、コンポーネントを配置した後に Update Parameters From Database コマンドを実行した場合の両方で適用されます。
  • Visible On Add – このカラムにあるチェックボックスは、コンポーネントを初めて配置する際、あるいは、配置後に更新を行った際に、新たに追加されたパラメータを回路図シート上で表示する (enabled) か、しない (disabled) かを設定します。
  • Remove From Design – このカラムにあるセルはフィールドを追加するのとは反対に、配置されたコンポーネントにパラメータが存在し、データベースに無い場合、どのようなアクションを取るか指定します。パラメータを削除しない、または、データベースで値が割り当てられていない場合にだけ削除するかを選択できます。このオプションは、コンポーネントを配置した後、Update Parameters From Database コマンドを実行した場合に適用されます。   
    図 12 のように、マップされた各データベースフィールドの Update Values, Add To Design, Remove From Design オプションは Default に、Visible On Add オプションは無効になっています。

図 12. パラメータのアップデートオプションの指定。

図 12 を見ると、アップデートオプションに関して、4 つの重要なポイントがあります:

  • マッピングがされていないデータベースフィールドは、アップデートオプションがありません。
  • シンボルとモデルに関係するマッピングは、デザインパラメータではないのでアップデートオプションはありません。
  • キーフィールド (図 12 の例では、Part Number) は、アップデートオプションはありません。このフィールドは、一致をさせる目的で使用されます。
  • Default に設定することで、Database Library Options ダイアログ (Tools » Options) の Default Actions タブ (図 13) で指定した、デフォルト定義のアップデートが実行されます。このダイアログは、メインウィンドウの Field Settings にある Options ボタンをクリックすることでもアクセスできます。

図 13. パラメータアップデートオプションのデフォルト設定。

4 番目のポイントは、アップデートオプションの指定を簡単にするため、主要な場所から各マッピングフィールド別にアップデートオプションを定義することができます。このことから、データベースフィールドをデザインパラメータへマップする時、Default がアップデートフィールドに自動的に入力されています。
アップデートオプションのデフォルト設定を無視したい場合は、Field Mappings タブのアップデートを行うフィールドをクリックし、ドロップダウンリストから利用できるオプションを選択します (図 14)。

図 14. パラメータアップデートオプションをマニュアルで設定。

この方法でデザインのパラメータをどのように更新するかを完全にコントロールできます。全てのフィールドを Default に設定し、必要な更新の決定を Database Library Options ダイアログから作成することができます。各更新フィールドを個別に設定するか、または、これらの 2 つを組み合わせるなど、全体の決定を適した方法で作成できます。配置されたコンポーネントの更新は、Engineering Change Order ダイアログから実行されます。この段階で決めたくない更新がある場合は、個別には変更せず、最終的にデザインパラメータを更新する前に決定することができます。

シンボルとモデル検索パスの指定

図 15. シンボルとモデルライブラリの検索パスを指定。 

データベースライブラリからコンポーネントを配置する時、そのシンボルは [Library Ref] のマッピングによって指定され、指定した回路図ライブラリ (*.SchLib) から抽出されます。これと同じく、データベースで指定された全てのモデル (footprint, PCB3D, simulation) は、PCB ライブラリ (*.PcbLib)、PCB3D ライブラリ (*.PCB3Dlib)、シミュレーションモデル (*.mdl, *.ckt) ファイルに存在します。これらのファイルへのパスは、データベース内で明示的に指定できます:

  • ファイルへの絶対パスを入力します (例 C:\DBLibs\Precision\SchLibs\Capacitors.SchLib)。
  • ファイルへの相対パスを入力します (例 SchLibs\Capacitors.SchLib)。 

    データベース内でパス情報のフィールドが定義されていれば、[Library Path], [Footprint Path], [PCB3D Path], [Sim File] 等のフィールドは、適切なデザインパラメータにマッピングする必要があります(前の モデルとパラメータのマッピングを参照してください)。 
    パスの入力は、相対であってもデータベーステーブル内では、若干制限があります。ライブラリやモデルファイルを移動した場合、それに従ってデータベースのテーブルを更新する必要があります。高い自由度が与えられていますが、データベースライブラリには、検索パスをデータベースライブラリファイルの一部として指定する機能 (図 15) があります。これによってデータベース内で全てを一度に定義せずに、ソースライブラリやモデルファイルの名称だけを指定することが可能です!

図 16. 検索パスの入力。

図 15 で見られるライブラリ検索パスは、Database Library Options ダイアログ (Tools » Options) の Symbol and Model Search Paths タブで定義します。このダイアログは、メインウィンドウの Field Settings 領域にある Options ボタンをクリックすることでもアクセスできます。
パスをリストに追加するには、フィールドにパスを直接入力するか、 ボタンをクリックし、Browse for Folder ダイアログを表示し、必要なライブラリ/モデルファイルが保存されているディレクトリを指定します (図16)。
必要なパスを指定した後、それを検索パスリストに追加するには、Add ボタンをクリックします。絶対パス、または、(DBLibファイルへの) 相対パスのどちらでも追加することができます。相対パスを使用するには、Add/Update As Relative Path オプションが有効になっていることを確認してください。
直接入力で間違ったパス(例えば、存在しないフォルダ)を指定した場合、追加はされますが、その検索パスが無効であることが判るように、リストではグレイアウトされて表示されます。
必要に応じて検索パスを追加します。入力したパスを間違えた場合は、それをリスト上で選択し、Remove ボタンをクリックするか、そのパスの定義を修正し、Update ボタンをクリックします。

ライブラリファイルの保存場所

ライブラリ検索パスは、データベースライブラリから配置する時や、配置後にモデルを検索している時、ライブラリとモデルファイルを検索する場所を指定します。指定した回路図シンボル、フットプリントモデル、PCB3D モデル、シミュレーションモデルは、ライブラリ検索パスをどのように設定したか、また、データベースでライブラリ情報を追加したかによります。検索は、次のように実行されます:

  • シンボルやモデル用にマッピングされたパスフィールドに絶対パスがあれば、そのライブラリ/モデルファイルを使用して、該当するフィールドで指定されたシンボルやモデルを抽出します。
  • シンボルやモデル用にマッピングされたパスフィールドに相対パスがあれば、そのライブラリ/モデルファイルを使用して、該当するフィールドで指定されたシンボルやモデルを抽出します。
  • シンボルやモデル用にマッピングされたパスフィールドにライブラリ/モデルファイル名だけある場合、検索パスは、指定した名称と該当するリファレンスフィールドで指定されたシンボル及びモデルが一致するものを含んだ最初のライブラリ/モデルファイルを検出するために使用されます。 
  • ライブラリ/モデルファイル情報がデータベースに存在しない場合、検索パスは、該当するリファレンスフィールドで指定されたシンボル及びモデルが一致するものを含んだ最初のライブラリ/モデルファイルを検出するために使用されます。 
    最後の 2 つの場合は、検索パスでの順序が重要な役割を持っています。必要に応じ、Database Library Options ダイアログの Symbol and Model Search Paths タブの Move Up 及び Move Down ボタンを使用して検索リストの順序を変更してください。 

配置へのカウントダウン

データベース ライブラリファイルでマッピングとアップデートのオプションを定義し DBLib ファイルを保存すれば、準備は完了です。これで配置が可能です。

データベース ライブラリの追加

他のライブラリと同様に、データベースライブラリは Libraries パネルから Available Libraries のリストとして追加することができます。Available Libraries ダイアログを表示するには、Libraries パネルから Libraries ボタンをクリックします。
データベースライブラリは、プロジェクトライブラリとして追加するができます。あるいは、アクティブなプロジェクトだけではなく、全てのプロジェクトで利用できるように導入済み(Installed)ライブラリとして追加することができます。更には、DBLib ファイルが保存されているフォルダを検索パスとして指定することも可能です。図 17 では、データベースライブラリがライブラリのリストに追加された状態を示しています。

図 17. 使用可能にしたデータベースライブラリ。

データベースコンポーネントの参照

図 18. DBLib が読み込まれた状態。

Available Libraries リストにデータベースライブラリが追加されると、Libraries パネルでデータベースにあるコンポーネントを参照できます。1 つの DBLib ファイルが追加されただけですが、リンクされたデータベースの各テーブルは個別のライブラリのように表示されます。 

 

データベースが Excel ファイル (*.xls) で作成されている場合、ODBC ドライバの制限により 64 シートまで接続が可能です。

上部のドロップダウンリストは、次のような形式で表示されます:
LibraryName.DBLib – TableName
パネルでの各コンポーネントの入力はデータベースの特定のテーブルのレコードに対応しています。実際、読み込まれたデータベースライブラリを参照すると、Libraries パネルは、ダイレクトなデータベースブラウザのように動作します。
シンボルとモデル情報は、データベースの関連フィールド(及び検索パスで指定したもの)で指定されたシンボルライブラリとモデルライブラリから集められます。

図 19. データベースコンポーネントの参照。

デフォルトでは、Part Number と Library Reference フィールドがパネルのコンポーネントのリストに表示されています。データベーステーブルのその他のテーブルを表示するには、コンポーネントリスト上で右クリックし Select Columns を選択します。これによって、Select Parameter Columns ダイアログが表示され、そのテーブルにあるフィールドを追加することができます。

コンポーネントの検索

図 20. ライブラリ検索機能へアクセス。

接続した外部データベースには複数のテーブルが含まれ、それぞれ、いくつかのコンポーネントレコードを持っています。データベースから直接、配置するのと、配置したいコンポーネントを特定すると言うのは、別のことになります。後者は、Libraries パネルの検索機能から効率的に管理ができます。
パネル上部にある Search ボタンをクリックすると Libraries Search ダイアログ (図20) が表示され、ここからインストールされている DBLib ファイルの 1 つのテーブルから、あるいは、全てのテーブルからデータベースコンポーネントの検索を指示することができます。
データベースコンポーネントの検索を有効にするには、Search Type フィールドを Database Components に設定します。データベースライブラリファイルの検索用の追加オプションが表示されます。データベースライブラリの検索時に、これらのオプションは関連しないので、ダイアログの Scope 及び Path の部分はグレーアウトになります。

図 21. データベースコンポーネント - 検索オプション。

データベースライブラリを検索する時、シンプル、Altium Designer ベースのクエリ、SQL ベースのクエリと言う 3 つのレベルの検索機能が用意されています。

シンプルな検索

これは '粗い' 検索で、指定したテーブル、あるいは、全てのテーブルで検索された全てのデータベースコンポーネントを検索します。必要とするコンポーネントがどこにあるか判っている場合は、ドロップダウンリスト (これは、テーブルスコープとしても利用されます) から特定のテーブルを選択します。あるいは、スコープを <Search All Tables> のままにしておきます。

Search ボタンをクリックすると検索が開始されます。Libraries Search ダイアログは閉じられ、 検索結果が Libraries パネルに表示されます。検索が 1 つの特定のテーブルの時、ライブラリのドロップダウンリストには Query Results と言う項目が表示されます。全てのテーブルを検索した場合は、各テーブルが別々に表示されます。ドロップダウンリストでの各エントリは、次のような形式で表示されます:

Query Results - TableName (n)  (n) は検索されたコンポーネントの数を示しています。

図 22. 1 つのテーブル、または全てのテーブルの検索結果。

Altium Designer クエリ検索

これは '細かい' 検索で、Altium Designer のクエリで指定したスコープに相当する全てのデータベースコンポーネントを検索します。クエリは、特定のテーブル、あるいは、全テーブルに対して適用させることができます。クエリを使用して、データベースコンポーネントの検索を、特定のパッケージやピン数で検索範囲を絞り込むことができ、検索された結果項目を最小限にできます。  

図 23. Altium Designer クエリの例。

Libraries Search ダイアログの上部 (クエリエディタ セクション) でクエリを入力することで、フィルタを作成することができます。このフィールドにクエリを直接入力することができます。図 23 は、全てのテーブルで、指定したクエリに一致したコンポーネントを検索した例を示しています。このケースは、Package Reference フィールドに VP41 が含まれ、その値は 6.8nF の全てのコンポーネントです。
クエリを定義し、必要に応じてテーブルスコープを設定した後、Search ボタンをクリックすると検索が始まります。結果は、Libraries パネルに読み込まれます。全テーブルを検索した場合、検索結果は一致したものが検索された各テーブル別で表示されます。

図 24. Query Helper を使用してクエリを作成。 

クエリの作成を手助けする Query Helper の機能が用意されています。この機能は、クエリの構文や使用したいキーワードがあるかどうか不明な場合にとても便利です。Query Helperを使用するには、Libraries Search ダイアログの Helper ボタンをクリックします。Query Helper ダイアログが表示されます。

ダイアログの上部で、Library Functions 及び System Functions を使用してクエリを作成します。Library Functions には、2 つのサブリストが用意されています:

  • Fields – 導入されている全データベースライブラリの全テーブルにあるユニークな全フィールド。
  • Tables – 導入されている全データベースライブラリの全テーブル名。
    ダイアログの中ほどのセクションでは、式を作成するために使用する演算子が用意されています。

SQL クエリ検索

このレベルの検索も '細かい' 検索で、指定したクエリに基づくものですが、Altium Designer のクエリ言語の代わりに SQL クエリを直接入力することができます。この方法を使用する場合、一つの、特定のテーブルだけを指定するクエリがサポートされています。
SQL について精通されている方は、SQL Query オプションを有効にして、Libraries Search ダイアログのクエリエディタのセクションに直接入力してください。

図 25. SQL 検索クエリを直接指定。

あるいは、Altium Designer のクエリ言語を使用して表現を定義し、SQL Query オプションを有効にすることで、クエリを SQL に変換することができます (図 26)。最も良い変換結果を得るには、SQL Query オプションを有効にする前に、テーブルスコープが特定のテーブルに設定されていることを確認してください。

図 26. Altium Designer クエリを SQL クエリに変換。

コンポーネントの配置

リンクしたデータベースから直接コンポーネントを配置する時がきました。目的とする回路図シートを開き、メインのデザインウィンドウでドキュメントをアクティブにします。配置したいコンポーネントを Libraries パネルで選択し、Place ボタンをクリックするか、コンポーネントをシート上に直接ドラッグ&ドロップします。この時、次の動作が実行されます:

  • データベースレコードで指定された回路図シンボルを呼び出します。
  • 全てのフットプリント、PCB3D、シミュレーションモデルがリンクされます。
  • DBLib ファイルで指定されたデザインパラメータが (関連する Add To Design 更新設定に従って) コンポーネントに追加されます。The design parameters specified in the DBLib file are added (in accordance with the associated Add To Design update setting) to the component.
    配置後、回路図上のコンポーネントをダブルクリックすると、プロパティダイアログ (図 27) が表示されます。ダイアログの Parameter には、追加されたパラメータが、リンクされたモデルは Models の領域で確認できます。また、別の Library Link - Database Component の領域では、次の情報が表示されています:
  • 親データベース ライブラリファイル。
  • コンポーネントが保存されていたデータベーステーブル。
  • Physical Component (実コンポーネント)の値。これは、DBLib ファイルの Field Settings で定義したキーフィールドの値で、通常、パートナンバーです。
  • コンポーネントの Logical Symbol (論理シンボル)は、コンポーネントで指定した回路図シンボルです。

図 27. 配置によってコンポーネントに追加された情報。
  • 配置したコンポーネントは、Choose ボタンをクリックし、同じテーブルから別のものに変更することができます。これによって、Browse Libraries ダイアログが開き、まず、同じテーブルの全てのコンポーネントが表示されます。実際には同じ DBLib ファイルの別テーブルのコンポーネントや、別の DBLib ファイルを参照して変更することもできます。この領域は、選択したデータベースコンポーネントの新しい情報によって更新されます。  

同期

配置後、選択されたキーフィールドパラメータは、回路図に配置されたコンポーネントとそれに対応する外部データベースのコンポーネントとのリンクを取るために使用します。これは、将来的にデータベース内のパラメータ情報が変更された場合に配置されたコンポーネントに簡単に戻すことができ、どの段階でも両者の同期が取れること意味します。 

パラメータ情報を更新するには、回路図エディタの Tools メニューにある Update Parameters From Database コマンドを使用します。

回路図シンボルのパラメータ、モデル及びグラフィカル属性の全てを更新するには、Update From Libraries コマンド (回路図エディタの Tools メニューにあります) を使用します。

DBLib と DBLink とのデュアル シンクロナイズ

既存のデザインプロジェクトがある場合、DBLink ファイルを使用して配置されている部品と外部のデータベースをリンクしている方がほとんどだと思います。デザインを変更した結果、回路が追加され、データベースライブラリ (DBLib) の機能を使用して配置されたコンポーネントが使用されているかもしれません。この DBLib ファイルは、別の外部データベースであることが考えられます。
Update Parameters From Database コマンドを使用する時、配置されているコンポーネントのリンクされている全パラメータは、リンクの方法に関係なく、リンクされている全てのデータベースを検索し、これらのパラメータの違いを検出して、Select Parameter Changes ダイアログに表示されます。
DBLink と DBLib ファイルの両方で同じデータベースフィールドがマッチングで使用されている場合は、DBLink ファイルによってリンクされたデータベースを最初に検索し、次に DBLib ファイルによってリンクされているデータベースを検索します。コンポーネントが両方のデータベースに存在する場合は、間違った外部レコードから一致と更新を行う可能性があります。

データベースの情報を直接部品表(BOM)に追加

部品表 (BOM) 用のソース情報は、先にデザインに配置されたコンポーネントのパラメータ情報を元にします。それは多くの情報を回路図に付属することができますが、それは BOM にだけ使用されます。データベースライブラリからコンポーネントを配置した場合、部品表作成機能は、配置の時点でデザインパラメータとして追加されていない、その他のレコード情報を抽出することができます。
Report Manager を使用して部品表を設定する時に、Include Parameters from Database オプションを有効にします。このオプションは、デザイン内に外部データベースから配置されたコンポーネントがある場合にだけ表示されます。パラメータリストで、 アイコンは、外部データベースへリンクされたコンポーネントのパラメータを区別するために使用されます。

図 28. 外部データベースにだけ存在するコンポーネント情報を追加。
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