Item ライフサイクル管理
Language
レビジョンは、設計変更を受ける時、Item の進捗を反映します。または言い換えると、設計変更がある場合、レビジョンはそれを反映するためにインクリメントされる必要があります。Item のレビジョンについて、全体のライフサイクル内にある item の場所を反映するのが重要になるかもしれません。例えば、一般的な製品のライフサイクルは、最初にデザインの構想、それから試作、量産となり、その間で使用している部品が廃品、製造、販売されなくなる場合があります。
Altium Designer でこの状態は Item のライフサイクル と呼ばれます。
ライフサイクルにより、ビジネスの観点から会社が Item を管理できます(ライフ内にある Item の場所を正確にモデル化できるように)。これは Item のデザインの変更を反映せず、レビジョンを使用してなされます。
Altium Designer では、3 つのライフサイクルのデフォルト定義(None、Simple、Structured)があります。Simple と Structured オプションでは、承認付き のライフサイクルを選択できます。希望のライフサイクル定義を選択する時、新しい item を作成します。一度、Item を作成したら、ライフサイクル定義は変更できません。また、vault 内の別の Item のために別のライフサイクルを割り当てることができることに注意してください。
Simple と Structured 形式は、同じ Status(異なる場所にある Item はそのライフに存在できます)と Transitions(Item が Status 間を移動する方法) をサポートします。
ライフサイクル定義の表示と編集
ライフサイクル定義は、Altium Vault に保存されます。新しい vault を作成する時、デフォルト定義はそれに書き込まれます。デフォルトライフサイクルで実行する編集、または作成する新しいライフサイクル定義はその vault に保存されます。
ライフサイクル定義を表示、または編集するには、Preferences ダイアログの Data Management - Vaults ページを開き、必要な vault を選択します。それから、Properties ボタンをクリックします。そして、ドロップダウンメニューから Edit Lifecycle Definitions コマンドを選択します。Edit Lifecycle Definitions ダイアログが開きます。そこで、既存のライフサイクル定義を確認、編集、また新しいライフサイクル定義を作成できます。
State、Stage、Transition
Main article: Item のレビジョンとライフサイクル状態の管理 - Item 画面
Item のライフサイクル内の各箇所は、State と呼ばれます(例えば、 In Production)。Item の state を変更する時、それは Transition と呼ばれ、その他の State に設定できます。
構造化されたライフサイクルは、Stage へ State をまとめることができます。Stage は、開発中である Item の場所を識別するラベルを作成できます。例として Altium Designer のデフォルトの 1 つを使用して、それは Design、Prototype、Production にできます。また、構造化されたライフサイクルは Item 画面に表示され、Item のレビジョンとかみ合う Item のライフサイクルを作成します。
下図は、3 つの Stage(Model、Prototype、Revision)のライフサイクル定義がある Item の Item 画面を示します。各 Model は、分割されたブロックで表示されます。Model 内の各 Prototype はサブブロックです。以下の各 Prototype はその Model/Prototype のレビジョンです。それから、各レビジョン内には Item を含む別の State があります。
新しいライフサイクル定義の作成
- 新しいライフサイクル定義を作成するには、Edit Lifecycle Definitions ダイアログの上部にある Add New Definition リンクをクリックします。新しい Lifecycle Definition タブはダイアログに表示され、設定できる状態です。
- Definition Name を入力します。
- Simple、または Structured Lifecycle Management のどちらかを選択します。Simple は、States と State transitions のみあることを意味します。Structured は Stage を定義でき、それに State をまとめます。
- Structured を選択した場合、Stage 数を追加するために Add Stage リンクをクリックします。それから、各 Stage Name を定義します。
- 次のステップは State を各 Stage へ追加することです。新しい State を追加するには、State のリストの下部にある コントロールをクリックします。
- State Properties ダイアログが表示されます。State Name と color 属性を定義します。
- 新しい State がリストの下部に追加されます。リスト内の必要な場所に選択した State を移動するには、 コントロールを使用します。
- 最後のステップは Transition を定義することです。それは、別の State 間のパスです。State を選択するためにクリックしてから、State 名の右に表示されるコントロールを使用します。新しい State Transition を追加するには、 をクリックします。Transition の命名と Menu Text を定義する必要があります。それを新しい State へ移行するために Item を右クリックすると、この文字は Item 画面に表示されます。
デフォルトライフサイクル State
デフォルトライフサイクル State は以下です:
現在の State | 可能な Transition | State への Transition | 説明 |
---|---|---|---|
Planned | Perform Release | New From Design | 全ての新しいリリースされていない Item は Planned の状態で開始します。この State の Item は、手動で変更した Lifecycle の状態を持つことはできません。それは、リリースできるだけで自動で New from Design へ移行します。 |
New from Design | Set Ready for Prototype | Pending Prototype Approval* | この Item はリリースされたことを示し、New from Design です。 |
| Abandon Design | Abandoned | リリースされた Item は削除できません。そのため、必要な場合、この Item は Abandoned にできます。 |
Pending Prototype Approval* | Approve for Prototype | In Prototype | Item を承認する準備ができています。承認プロセスをコントロールする必要がある場合、以下をご覧ください。 |
| Disapprove for Prototype | New From Design | Item を承認できない場合、New from Design へ戻されます。 |
Abandoned | Recover Design | New from Design | Abandoned Item は、New from Design へ再保存して戻すことができます。 |
In Prototype | Set Ready for Production | Pending Production Approval* | Item は In Prototype です。一般的に、これは最初に物理的な試作を実装する準備ができている状態です。試作テストへ渡す場合、Pending Production Approval へ移行できます。 |
| Rollback to Design | New from Design | Item をテストできない場合、New from Design へ戻す必要があります。 |
| Closed Prototype | Closed Prototype | その Item を開発できない場合(設計変更が必要で新しいレビジョンが必要かもしれません)、それを Closed Prototype へ移行します。 |
Pending Production Approval* | Approve for Production | In Production | その Item が試作テストを通過して量産へリリースする準備ができている場合、量産の承認を行います。 |
| Disapprove for Production | In Prototype | その Item を量産へリリースできない場合、In Prototype へ戻すことができます。 |
Closed Prototype | Recover Prototype | In Prototype | Closed Prototype は、それ以上開発できないと思われるものです。それを続けることが可能な場合、In Prototype へ戻すことができます。 |
In Production | Rollback to Prototype | In Prototype | Item が Production 中ですが製造できない理由がある場合、In Prototype へ戻すことができます。 |
| Deprecate | Deprecated | 現在のレビジョンで Item を作成しない予定がある(ボードで使用したコンポーネントを購入できないかもしれない)場合、それを Deprecated へ移行します。 |
| Obsolete Production Item | Obsolete | 現在、In Production の Item を作成できない場合、Obsoleted にできます。 |
Deprecated | Obsolete Deprecated Item | Obsolete | Deprecated は通常、新しいコンポーネントを注文する必要が無い既存の在庫から量産に対応できることを意味します。 |
| Reactivate Deprecated Item | In Production | Deprecated Item を In Production へ戻します。 |
Obsolete | Reactivate Obsolete Item | In Production | Obsolete Item を In Production へ戻します。 |
| Deprecate Obsolete Item | Deprecated | Obsolete Item を Deprecated へ戻します。 |
* Approval を含むライフサイクル定義を選択した場合のみ含まれます。