PCB でのプロジェクト バリアントの表示
Altium Designer ではバリアントで製造出力を実行できます。特にこれは、コンポーネントの Comment パラメータへ変更を指定できます。そして、その変更は製造出力(生成されたガーバー、またはODB++出力のシルクレイヤ)へ渡されます。PCB エディタは、このような変更の表示をサポートするために強化されました(現在、選択したバリアントに割り当てた値を Comment 欄へ反映し直接、ワークスペースへ表示)。
また、バリアントを選択しボードを 3D モードで表示する時、バリアントで Not Fitted
として指定したコンポーネントは表示されません。
Varied コンポーネント コメントの表示
Project メニューからアクセスする Variant Management ダイアログ(Project»Variants)を使用して、または、Variants ツールバーの ボタンをクリックして PCB プロジェクトのバリアントを設定。必要に応じて、バリアント間の Comment 欄の値を変更します。
バリアントを定義して、PCB ワークスペースに Comment パラメータを変更したコンポーネントを配置します。そして、Variants ツールバーのドロップダウンからバリアントを切り換えます。表示された comment の値は、定義したバリアントに従って変化します。
特定のバリアントで変更した comment は表示モード(上図のような2D、または下図のような3D)に関係無く PCB で表示できます。
もし、特定のバリアント(ベースデザインでない)を表示している時にコンポーネントの comment を変更する場合、それが行われる警告が表示されバリアントの値が変更されます。Yes をクリックして、表示された comment はワークスペースで変化するだけでなく、新しい値が現在のバリアントのコンポーネントに反映されます。これは、Variant Management ダイアログにあるバリアントの Comment の項目で確認できます。
Variant Management ダイアログの comment のチェックボックスにチェックを入れると、バリアントの comment パラメータを変更できます。
3D でバリアントを表示
3D でボードを表示している時、定義したバリアントのコンポーネントをどのように表示するか確認する機能があります。特定のバリアントで Not Fitted
として指定したコンポーネントは、'フットプリント' のシルクのみで表示されます。また、リンクした 3D モデルは描画されません。
例えば、Altium's Mass Storage ペリフェラルボード PB02 を考えてみてください。このボードでは ATA、SD、CF インターフェースを利用できます。SD と CF インターフェースのみの実装ボードとしてバリアントを定義する(ATA インターフェースに関連したヘッダは存在しない)と仮定します。No ATA
と言うバリアントを追加し、J1
、J3
、J4
のヘッダを Not Fitted
になるよう指定します。3D でボードを表示して、ベースデザイン([No Variations]
)とこのバリアント間を切り換えると、ワークスペースで直接、2つの実装状態を容易に確認できます。