強化されたフットプリントの比較と更新
PCB へ変更を比較、マージできます。そのため、1人、または多数の設計チームメンバーで設計履歴の軌跡をたどったり、共同作業が可能です。これを行えることは重要ですが、デザインで使用したコンポーネントのソース(ライブラリ)が開発の状態にある場合、十分ではありません。これを解決するため、セルベースの表示上の相違を閲覧して、ライブラリ(フットプリント)に対する PCB を確認したり、PCB デザインへそれらの変更を更新、マージする機能があります。
ライブラリに対する比較と更新
フットプリント コンパレーターを使用するには、PCB エディタの Tools メニューから Update from PCB Libraries コマンドを実行します。次に、比較したい PCB のレイヤとライブラリフットプリントを選択します。これは、デザインでフットプリントのレイヤが使用されていない場合に重要で、余分な比較で処理時間が長くなります:
OK をクリックすると、比較が行われ相違が Update from PCB Libraries ダイアログに表示されます。比較したコンポーネントの上部に概要が表示され、Match の項目(pass、または fail)にどのコンポーネントを更新するか表示されます。もし、Match しないアイコンが表示される場合、そのコンポーネントのフットプリントは Altium Designer のワークスペース内のライブラリで見つかりませんでした。
コンポーネントのリスト下にグラフィカルな比較が表示されます。フットプリントは四角形のセルに分割され、各セルは相違を表示するために同期します。相違が存在するセルは、相違をハイライト表示しフルカラーで表示されます。
Layer タブには、比較した各レイヤでいくつのプリミティブオブジェクトに相違があるか表示されます。タブをクリックすると相違の詳細を閲覧できます。ライブラリから更新したコンポーネントプリミティブが "ゴースト" のように表示され、現在の PCB のプリミティブオブジェクトはフルカラーで表示されます。
このダイアログから Generate Report をクリックして、相違の詳細を記載した HTML レポートを作成します。
変更する準備ができたら、ECO プロセスを実行するために Accept Changes (Generate ECO) をクリックし、新しいフットプリントで PCB が更新されます。更新したくない特定のコンポーネントの変更を無効にできます。また、更新されたコンポーネントを表示した ECO レポートを生成できます。
この後、コンポーネントへ行う変更は PCB ドキュメントで実行されます。
出力の確認のためのフットプリント コンパレーター
Validation Output ジェネレーターとして Output Job ファイルへフットプリント コンパレーターを追加できます。
Footprint Comparison Report ジェネレーターは、上記の Update from PCB Libraries と同じ方法で PCB 上のフットプリントをライブラリと比較するために設定されます。相違がある各コンポーネントのレイヤの詳細を HTML レポートで出力します。コンポーネントはライブラリとリンクしません。