出力ジョブ ファイルでの出力パスの定義
今までに出力ジョブ ファイルから出力を生成し、意図した場所に保存されないことについて疑問に思いましたか? 正しいフォルダ内の pdf を入手するためにおかしな回避方法を試しましたか? 何故、出力が "Outputs for Project" サブフォルダ以外に保存されるか困惑したことはありますか? 必要な出力パスでロックしようとする困惑と失望は無くなりました。Altium Designer 10 では、出力場所をスムーズに定義できます。第一に、新しい設計データ管理システムをサポートします。この機能は、PDF
、Folder Structure
、Video
出力コンテナを使用している時、生成した出力を保存する場所をコントロールできます。
出力場所のコントロール
出力コンテナ(デフォルトで、New PDF
、New Folder Structure
、New Video
と呼ばれます)の出力場所を定義するためのコントロールは、そのコンテナを設定するために使用した設定ダイアログで可能です。出力ジョブ エディタ内から、右にある Container 欄の Change リンクをクリックしてそのダイアログを表示します。あるいは、媒体の項目を右クリックしメニューから Properties を選択します。
PDF
、Folder Structure
、Video
出力コンテナの設定ダイアログへアクセスしている時、ダイアログは Basic モードで表示されます。このモードでは、出力場所のコントロールのみ表示されます。コンテナタイプに含まれるメディアの全てのオプションを表示するには、Advanced ボタンをクリックします。
出力場所の定義
コンテナが作成される出力場所は、コンテナの設定ダイアログの Output Management 欄で指定します。その場所は、ポップアップ(各 stage でクリック)を使用して定義した様々な stage からなります。
Base Path – この stage は、出力コンテナの 'ルート' を定義するために使用します。デフォルトでこれは
[Release Managed]
に設定されます。これは、設計データ管理システムが自動で base path を扱うことを意味します。base path は、どのように PCB Release 画面を使用しているかに依存します。Design Mode では、base path はローカルで作業している sandbox 内の\<ProjectName>\<ConfigurationName>
フォルダになります。Release Mode では、base path はプロジェクトコンフィギュレーションで参照された Altium Vault のルートフォルダになります。また、この stage を[Manually Managed]
へ切り換えそれに応じてパス(設計プロジェクトに関連がある)を指定して、特定のパスを定義できます。
Container Type Folder – この stage は、生成されているメディアコンテナのタイプに基づいたサブフォルダを定義するために使用します。それは、この特別の 'umbrella' フォルダ、またはそうでないフォルダを使用するかどうかに関するオプションです。もし、これを行う場合、コンテナ名、またはタイプ(使用した名称が括弧に表示されます)を使用してシステム名、フォルダを作成します。あるいは、フォルダの名称を指定できます。
Output Folder / Output Filename – この stage の機能は、出力場所が指定されている出力コンテナタイプに依存します。
PDF
、またはVideo
コンテナタイプについて、この stage では希望のファイル名に変更、またはシステムの設定のままにできます。拡張子は自動で適用されます。複数の PDF、または video 出力があり、それらを個別のファイル(1つのマージした PDF ファイル、または Video とは対照的に)として生成したい場合、そのオプションを利用できます。個別のファイルを生成する場合、サブフォルダ(出力名、またはタイプに基づいて自動で名称が付けられた)に置いたそれぞれのオプションがあります。あるいは、希望のカスタム名称を指定します。後者の場合、指定する entry はプリフィックスとして使用され、<YourSpecifiedNaming>_[Output Type]
フォーマットでフォルダ名が作成されます。
Folder Structure
コンテナタイプについて、この stage では生成した出力ごとにフォルダを指定できます。PDF
、または Video
タイプと同様に、出力名、タイプに基づいたシステム名、フォルダを選択、またはカスタム名で指定できます。後者では、指定する entry はプリフィックスとして使用され、<YourSpecifiedNaming>_[Output Type]
フォーマットでフォルダ名が作成されます。
出力場所を含む個々の stage へ変更する時、ストレージ構造のプレビューはウィンドウ下部に表示されます。これは、素早く希望の出力フォルダ構造に合わせることができます。
現在の出力コンテナパスの表示
全ての定義した出力コンテナタイプの現在のパスは Output Containers 欄で確認できます。下図に示す様に、各 Release Managed 出力コンテナにはそれに相当する Path in Vault が含まれます。Local Path はユーザのローカルコンピュータの場所を示します。出力ファイルは、Vault に渡す前に作成されます。Manually Managed コンテナでは、生成した出力を保存するために設定される Local Path が表示されます。
PCB Release 画面からストレージ構造を表示
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媒体の出力場所の base path を [Release Managed]
に設定する時、選択した構造はプレビューウィンドウだけでなく*PCB Release* 画面の file generation 欄にも反映されます。この方法で、リリースしている PCB プロジェクトコンフィギュレーションから生成した出力がどのように保存されるか確認できます。もし、何か不都合がある場合(例えば、出力が正しい場所に無い場合)、その出力を生成するために使用した出力ジョブ ファイルを開きます。そして、必要に応じて、出力コンテナの出力場所を確認します。リリースする前に、常に表示上のコントロールができます。