バリアントによる異なるデザインの管理

製品条件として、基準のデザインとわずかに異なる類似のプリント基板を作成する必要があるかもしれません。例えば、標準と豪華なバージョンのエレクトロニクス製品では、豪華なバージョンで使用した一部のコンポーネントを使用した標準のバージョンでの機能性は異なります。  
デザインレベルで、一つ、または複数のボードデザインの実装の違いは、実装バリアント機能を使用して定義できます。実装バリアントは、オリジナルボードデザインに代わる実装された 'バージョン' です。それは以下に関してオリジナルと異なるかもしれません。:

  • コンポーネント数
  • コンポーネントの特定のパートタイプ/値(例えば、異なる値のディスクリートコンポーネント、または同じ、異なるテクノロジーファミリーの高速ロジックコンポーネント)
  • 異なるコンポーネント-レベルパラメータ(例えば、許容差、またはコンデンサの電圧の割合、製造業者のパートナンバー等)

実装バリアント機能は、各バリアントの PCB デザインプロジェクトを作成しないでデザインの種類を作成できます。ベースデザインのコンポーネントをコントロールしているだけです。オリジナル(フルデザイン)、または製造されているそのバリアントかどうかに関係無く PCB の製造は同じままです。物理的な条件の種類は、コンポーネントを実装するかしないか、ベースデザインのデフォルトコンポーネントを使用するか、代替パートを指定するかどうかボード実装段階中に反映されます。
製造出力を作成する時、ベースデザインは常に製造に関連したドキュメントを生成する時に使用されます(例えば、ガーバー、ODB++、NC ドリル等)。しかし、実装に関連したドキュメントを生成する時(例えば、部品表、部品配置座標、実装図等)、出力が生成されるソースは製造したい実装バリアントに依存します。 

基本的なバリアント機能

応用のバリアント機能

出力の生成とバリアント定義の保存 

実装バリアントでのデザイン更新

もし、ベースデザインのコンポーネントを変更する場合(例えばコンポーネントをライブラリ、またはリンクした外部の会社のデータベースから更新する。)、定義した実装バリアントは修正されません。実装バリアントでのベースデザイン更新の影響は、以下のように要約できます。:

  • コンポーネントが含まれている状態は変更されないままです。更新する前に Not Fitted として定義した部品は、更新後 Not Fitted のままです。
  • 実装バリアントのために Not Varied に定義したコンポーネントパラメータは、更新から新しい値が反映されます。言い換えれば、もしパラメータの値を変更しない場合、ベースデザイン内のその値の更新は同様に実装バリアントを通して反映します。 
  • 実装バリアントのために変更したコンポーネントパラメータは、そのままです。更新前にこのようなパラメータのために指定した値は、更新後、その値のままです。 

Altium Designer Summer09 で、新しい実装バリアントのグラフィカル編集やボードレベルアノテーションは、Altium Designer の回路図に追加されました。この機能の情報については、Graphical Editing of Assembly Variants and Board-Level Annotations のアーティクルを参照してください。 

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