ドキュメントでの作業

Altium Designer で各タイプのドキュメントは、関連したエディタで開き、編集します。例えば、回路図ドキュメントは回路図エディタで、PCB ライブラリドキュメントは PCB ライブラリエディタで開き、編集します。新規ドキュメントを作成、または既存ドキュメントを開く時、そのドキュメントタイプの関連したエディタは自動でアクティブになります。 

新規ドキュメントの作成

新規ドキュメントは、以下の1つの方法を使用して作成できます。:

  • File»New サブメニューから必要なドキュメントタイプを選択します。 

    File»New を使用して新規ドキュメントを追加
  • Files パネルの New の項目で必要な設定をクリックします。もし、このパネルが開かない場合、メインアプリケーション画面の右下の System ボタンをクリックし表示されるポップアップメニューから Files を選択します。 

    Files パネルを使用して新規ドキュメントを追加
  • もし、1つ、または複数のプロジェクトを現在、Projects パネルで開いている時、新規ドキュメントはアクティブなプロジェクトへ追加されます。あるいは、開いているプロジェクトに直接、新規ドキュメントを追加するには、アクティブなプロジェクトであるかないかに関係なく、Projects パネルのプロジェクト名を右クリックしドキュメントタイプを Add New to Project サブメニューから選択します。メニューには、そのプロジェクトタイプのために追加するソースドキュメントがリスト表示されます。 

    プロジェクトに新規ドキュメントを追加するには、プロジェクト上で右クリックします。

ドキュメントのオープンと表示

ドキュメントを開く時、アプリケーションのメインデザインウィンドウでアクティブドキュメントになります。複数ドキュメントを同時に開くかもしれません。各ドキュメントを開くと、Document Bar のデザインウィンドウの上部にタブとして表示されます。あるドキュメントのみ、メインデザインウィンドウ内でアクティブになるかもしれません。下図は、3つのドキュメントを開いた状態を示します。1つのPCB と2つの回路図(現在、PCB ドキュメントがアクティブになっています。)。

各開いたドキュメントのタブがドキュメントバー上に表示されます。アクティブドキュメントのタブが明るい色で表示されます。

アクティブドキュメントは、ドキュメントバーのタブでハイライト表示することで識別します。その他の開いたドキュメントをアクティブドキュメントにするには、そのタブをクリックします。あるいは、CTRL + TABCTRL + SHIFT + TAB のショートカットを使用して、全ての開いたドキュメントのタブを前方、後方へ切り換えることができます。もし、多くのドキュメントを開いている場合、Preferences ダイアログの System - View ページの Document Bar オプションを有効にすることで、Documents Bar 内のドキュメントをグループ化することができます。ドキュメントは、種類、またはプロジェクトによってグループ化できます。下図は、Documents Bar 上でプロジェクトによってグループ化された複数のタブで表示されているドキュメントを示します。

プロジェクトによってグループ化されたドキュメントタブ

ドキュメント インサイト

Main article: Design Insight

Design Insight の一部であるドキュメント インサイトは、ドキュメントをプレビュー表示し開くための他の方法です。もし、それが有効な場合(Preferences ダイアログの System - Design Insight ページ)、Projects パネル内のドキュメントアイコン上にカーソルを置く時、ドキュメントの小さいプレビューが表示されます。ドキュメントを開くにはプレビュー上でクリックします。プレビューを作成するために、ドキュメントは少なくとも一度、開く必要があることに注意してください。 

プレビューを表示するにはドキュメントアイコン上にカーソルを置きます。ドキュメントを開くにはプレビュー上でクリックします。

ドキュメントの非表示

コンパイルのような様々なデザインタスクは、開くために全てのソースドキュメントが必要です。大きなプロジェクトについて、これはメインデザインウィンドウにタブで表示されたドキュメントとして多くのドキュメントを開く結果になります。これは、ワークスペースで乱雑な状態を作ります。 これを回避するために、Altium Designer には hide ドキュメント機能があります。ドキュメントは開きますが、メインデザインウィンドウにドキュメントタブを表示しない、または存在しません。

どんな開いたドキュメントも、以下による非表示モードで配置できます。:

  • そのタブで右クリックし Hide コマンドを選択します。 
  • Projects パネルのファイル名上で右クリックし Hide コマンドを選択します。

非表示ドキュメントは、下図のように Document バーの右のドロップダウンにリスト表示されます。リスト内のファイル名をクリックすることで、非表示ドキュメントを開いた状態に戻します。それから、メインデザインウィンドウにタブで表示したドキュメントとして再度、表示されます。

現在、開いているが非表示のドキュメントへのアクセス

ドキュメントの状態を表示

Projects パネルの General オプションの一部として、ドキュメントの オープン/更新 状態のアイコン表示を有効にできます。これは、下図のようにどのドキュメントが開いている、非表示、または更新されたか素早くドキュメントの状態を表示します。 

使用されるアイコンは、以下のリストのようになります。リスト内の状態は、アイコン上にカーソルを置いている時に textual の確認として表示されます。

アイコン

状態

詳細内容

Open

ドキュメントはメインデザインウィンドウにタブで表示されたドキュメントとして開いています。

Hidden

ドキュメントは非表示です。

Open/Modified

ドキュメントは開いて更新しました(まだ、保存できます。)。

Modified

このアイコンは、プロジェクトが更新されたことを示すために、メインプロジェクトドキュメントの箇所のみに表示されます(まだ、保存できます。)。

各ドキュメントの状態を素早く確認するためにアイコンを使用

まだ保存されていない修正されたドキュメント、プロジェクト、デザインワークスペースは、Projects パネル内のファイル名の横や、メインデザインウィンドウ内のその名称のドキュメントタブに * で表示されます。 

ドキュメント ウィンドウ管理

Altium Designer では、一度に1つのデザインドキュメントを表示、作業する制限はありません。 様々なコマンドにより、開いたドキュメントを効果的に管理し、それらの表示を希望の作業設定にすることができます。 

ドキュメント管理のためのコマンドをアクセスするには、ドキュメントタブで右クリックします。  下図のように、ドキュメントのクローズ、保存、非表示を含むこれらのコマンドは、メインデザインウィンドウ内の全ての開いたドキュメントに反映します。メインデザインウィンドウを水平、または垂直に分割するためのコマンドは、回路図とその PCB 間にクロスプローブするように、ドキュメント間でクロスプローブを実行する時に有効な機能です。 

ドキュメント管理コマンドをアクセスするには、ドキュメントタブで右クリックします。

分割する時、その領域は個別のウィンドウとして扱われます。ドキュメントは各領域でアクティブになるかもしれませんが、あるドキュメントのみをどんな時でもフォーカスできます。新しいドキュメントを追加する時、または既存ドキュメントを開く時、それは、現在、フォーカスされたドキュメントが属する領域で開きます。コマンドは、ドキュメントを配列、またはデフォルトデザインウィンドウに戻って1つにマージできます。ある分割領域からその他へドキュメントをドラッグできます。

並べてドキュメントを表示する必要がある時、メインデザインウィンドウを分割

また、ドキュメントを別のデザインウィンドウで開けます。そのタブで右クリックし、ポップアップメニューから Open In New Window を選択します。あるいは、ドキュメントのタブをクリックし、メインアプリケーションウィンドウの外側のデスクトップ領域にそれをドラッグします。それから、ウィンドウを分割して水平(下図のように)、または垂直に表示するには、メイン Windows メニューのコマンドから利用できます。シングルモニターで作業している場合、役に立ちます。

デスクトップ上に Altium Designer ウィンドウを水平に並べて表示 

デザイン画面を拡大 - デュアルモニターサポート

Altium Designer は、推奨された 1280x1024 の解像度のデュアルモニターをサポートします。 同時に開いた多くのドキュメントや多くのワークスペースパネル、ツールバー等の環境で、この機能は、最適な作業環境を定義するために十分な領域があります。例えば、1つのモニターを使用して、様々なワークスペースパネルを表示しドキュメントを追加するかもしれません。 

Altium Designer は、作業効率を向上する複数モニターをサポートします。 

環境設定 - デスクトップレイアウト

ワークスペース環境設定を行うために、Altium Designer はデスクトップレイアウト機能をサポートします。この機能は、必要に応じて、アプリケーションのドキュメントウィンドウ(デスクトップの周りのワークスペースパネルやツールバー)を整列することができます。それから、そのレイアウトをファイルに保存します。この方法で、複数のユーザーは希望のレイアウトを読み込んで、素早く適する設計環境になるようワークスペースを整列できます。ソフトウェア出荷時のデフォルトレイアウトを含むレイアウトを保存、読み込むためのコマンドは、View»Desktop Layouts サブメニューから利用できます。

ドキュメントの保存場所

Altium Designer は、全てのデザインドキュメントや生成された出力ファイルを個別のファイルとしてハードディスクに保存します。それらを検索するには Windows Explorer を使用できます。また、Projects パネルで右クリックし、メニューの Explore コマンドを介してそれらのファイルが保存されているフォルダを参照できます。デザインドキュメントは、デザインの確認、比較、同期のようなデザイン機能の管理やアクセスのために、通常、プロジェクト内にまとめられます。プロジェクトファイルは、その他のプロジェクトレベルの定義と同様に、デザインドキュメントへのリンクを含みます。

参照

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