FPGA 接続スクリプト

Altium Designer では、既にカスタム測定器として FPGA 内部に仮想測定器をデザインするスクリプトを提供していました。Altium Designer Summer 09 では、NanoBoard Interface instrument として容易に設定が可能になったスクリプトアプリケーションを拡張しました。

NanoBoard Interface instrument

Altium Designer Winter 09 までの Custom Instrument を使用し、更に測定器内部でスクリプトを使用し、測定器パネルのカスタマイズが可能になります。NanoBoard Interface instrument はスクリプトプロジェクトとして分離しスクリプトを書くことができ、測定器とスクリプトプロジェクトをリンクさせることで作成した測定器の全体を制御することができます。このコンセプトについては、Connected Scripts もあわせてご参照ください。

スクリプトを書いて接続

スクリプトはフォームやユニットを使用して書かれ、スクリプトプロジェクト (*.PrjScr) の一部として必要に応じて保存されます。Altium Designer でサポートされているスクリプト言語をご使用いただく事ができます。スクリプト内では、複数のスクリプトフォームをご使用いただく事が可能など制限はありません。

スクリプトを書き終わると NanoBoard Interface Configuration ダイアログを使用し、測定器の一部として NanoBoard Interface instrument とリンク付けできます。ダイアログの Script Project でプロジェクトを指定し開くだけでご使用いただけます。
 

NanoBoard Interface Configuration ダイアログ内の Create New Script Project ボタンを使用することで新規のスクリプトプロジェクトを作成することもできます。作成されたプロジェクトは、Projects Panel に表示されます。また、ダイアログ内では、パスが表示されます。


測定器の設定一部としてスクリプトプロジェクトと NanoBoard Interface instrument と関連付けができます。

Altium Instrument Dashboard を使用して容易に測定器にアクセスすることが可能です。また、ダッシュボードの起動と同時にスクリプトと接続するか否かの特定を行うこともできます。

カスタム測定器と同様に、NanoBoard Interface instrument の為の設定は測定器自身に保存されます。FPGA デザインが対象となる物理的なデバイスに書き込みされたときに、Altium Designer は、2つの方法のうちのいずれかで設定情報を読み込むことができます。検索された測定器は、Devices ビュー (表示»デバイスビュー) のソフトデバイスチェーン上に表示されます。

  • From Project – FPGA プロジェクトから設定情報を読み込みます。その為、Devices ビューで測定器を表示させるには、FPGA プロジェクトを開く必要があります。
  • From FPGA – 設定情報は物理的なデバイスに格納された Block RAM から読み込まれます。その為、プロジェクトを開く必要はありません。直接デバイスから読み込まれます。

 

Altium Instrument Dashboard を使用して NanoBoard Interface instrument にアクセスする場合は、From FPGA 方法を使用する必要があります。

測定器の制御

NanoBoard Interface instrument のフォームの実行やスクリプトの接続手順を使用して、他の測定器の制御を行うことができます。
 

現在、configurable Digital I/O module (DIGITAL_IO) や configurable Memory instrument (MEMORY_INSTRUMENT) はNanoBoard Interface instrument を使用して制御することができます。

 
NanoBoard Interface Configuration ダイアログの Controlled Instruments Settings 欄で測定器の制御の設定ができます。全てのDigital I/O モジュールや Memory 測定器は、デジグネータにより自動定期に同じデザイン内でリストされ認識されます。

フォームを使用するか、スクリプトないの接続手順を使用するか測定器の制御のアクセス方法について設定を行ってください。

Altium Instrument Dashboard もしくは Devices ビューのいずれかで測定器にアクセスした際の動作を Viewer Style で設定します。

  • Default – 測定器の為に標準の rack panel を開きます。
  • None – 何もおこりません。測定器は Devices ビューのソフトデバイスチェーンには表示されません。
  • Script Form – 接続スクリプトプロジェクトに定義したスクリプトフォームや右の欄で参照したスクリプトフォームを実行。
  • Script Procedure – 接続スクリプトプロジェクトに定義したスクリプトや右の欄で参照したスクリプトを実行。

 

NanoBoard Interface instrument には表示の為の標準のrack panel はありません。アクセスした際に、接続スクリプトを常に呼び出す必要があります。

接続スクリプトの実行

NanoBoard Interface 測定器を含む FPGA デザインが一度、ターゲットフィジカルデバイスにプログラムされると、その接続スクリプトは Devices 画面内の一致する測定器のアイコンをダブルクリックして実行されます。もし、Altium Instrument Dashboard を使用している場合、測定器を有効にしてスクリプトを開始できます。または、もし起動時にスクリプトを実行させる選択をした場合、スクリプトは Dashboard が実行されるとすぐに開始します。
 

Options for Script Project ダイアログ(Project»Project Options) で、接続スクリプトのための起動手順を指定してください。


実行中の NanoBoard Interface 測定器の接続スクリプト!

デバッグ

接続スクリプトを作成している時、外部のスクリプト(Altium Designer でサポートしているスクリプト言語の一部)を利用する NanoBoard Interface 測定器として、デバッグ環境の利点を得ることができます。これは、ブレイクポイントを挿入して procedure へステップ実行したり、様々なデバッグパネルを使用するような聞きなれたデバッグ要素を含みます。

接続スクリプトをデバッグするには、デバッグツールを使用してください。
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