Wishbone プローブ測定器

Altium Designer Summer 09 から Wishbone プローブ測定器 (WB_PROBE) が追加されました。この測定器は、Wishbone バス互換のスレーブ・デバイスをプローブするために、Wishbone バスに接続することができる Wishbone マスタです。 プロセッサやソースレベルのデバッガを使用することなく、run-time パネルからペリフェラルの値やメモリの値をモニタ / 編集できます。プロセッサなしに Wishbone を使用しているときに非常に便利です。


Wishbone プローブ測定器

デザインを対象となるFPGAに配置配線・ダウンロードを行うことで、他の測定器と同様に Wishbone プローブ測定器にアクセスできます。デバイス ビュー (View»Devices View) の Soft Devices chain 上に表示されるアイコンをダブルクリックするだけです。


デザイン内のSRAMをプローブしている例です。他の測定器と同様に、デバイス ビュー内のアイコンをダブルクリックし、制御パネルにアクセス

制御パネル上の Address を使用してスレーブ・デバイスのベース アドレスを指定します。指定されたベース アドレスからI/O ペリフェラルの内部レジスタのアドレスやメモリ デバイスのアドレスが続きます。... ボタンをクリックすることで Wishbone Address ダイアログにアクセスし、直接アドレスを入力することもできます。

Data ウィンドウは、選択されたアドレスの現在の値を hex フォーマットで表示しています。... ボタンをクリックすることで Wishbone Data ダイアログにアクセスし、指定されたアドレスに対して新しいデータを直接書き込むこともできます。新しいデータは、OK ボタンをクリックすると書き込まれます。

Show Panel ボタンをクリックし、Wishbone バス上にあるスレーブ・デバイスのレジスタの値やメモリ値をモニタ / 編集することができるパネルにアクセスできます。このパネルは、プロセッサ用のメモリ ビューと表示も機能も類似しています。このパネルを使用して特定の Wishbone アドレスにジャンプし、データのモニタ / 編集を行ってください。


接続されたSRAMの0100_0000h番地をプローブしています。プロセッサは必要ではありませんが、プローブ測定器の値が正しいか確認する為に使用されています。
プローブ パネルとメモリ ビュー パネル



Wishbone アドレス 0100_0000h番地に制御パネルを通じて新しいデータ値が入力されました。新しいデータは、プロセッサのデバッグ パネル上のメモリ ビュー パネルで確認されています。
また、メモリ ビュー パネル内で直接データを書き換えることもできます。

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