Altium Designer の環境
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Altium Designer は、エレクトロニクス製品設計の為の統一設計環境であり、下記設計機能を含む工程をサポートしています。
- 基板回路設計
- プリント基板設計
- FPGA ハードウェアデザイン
- FPGA 論理の実装と実機検証 (Altium NanoBoard のような FPGA 開発ボードで動作)
- FPGAベースの組込みソフト開発
- デジタル/アナログ混在 回路シミュレーション
- 伝送線路解析
- PCB 製造
Altium Designer は、エレクトロニクス製品設計に必要な工程のエディタ、ソフトウェアエンジンを搭載しています。ドキュメントの編集やコンパイルの実行など Altium Designer 環境内で実行されます。また、Altium Designer は、サポートしている FPGA ベンダの配置配線ツールや、3rd パーティの HDL シミュレータ、論理合成ツールなどとシームレスに連携できます。Altium Designer は、Design Explorer (DXP) 統合プラットフォーム であり、様々なエディタやソフトウェアエンジンが同じユーザインターフェースで動作します。Altium Designer の利用可能な機能はご購入いただいたライセンスに依存します。Altium Designer の環境は完全にカスタマイズ可能で、ワークスペースなどはお好みに応じて設定が出来ます。異なるエディタを使用しないパラダイムの編集、選択により、Altium Designer 環境で様々なデザインタスク間を容易にスムーズに編集できます。
Altium Designer の起動 - ライセンス
Altium Designer には、On-Demand、スタンドアロン、プライベートサーバーモードといったライセンスオプションがあります。ライセンスのオプションの設定や初期認証については、Altium Designer ライセンス システム をご参照ください。
On-demand ライセンスは、on-demand 形式の機能、またはサービスの 1 つです(安全な Altium ポータルから Altium Account へサインインして利用できます)。これらのサービスを利用するには、このポータルを Altium と接続 するために Altium Designer を '許可する' 必要があります。
ヘルプの起動方法
Altium Designer は幾つかの方法で Help の起動が出来ます。
- オブジェクトやエディタ、パネル、メニュー上で F1 キーを押すことで Knowledge Center パネルが起動します。
- コマンド実行中に Shift + F1 キーを押すと使用中のコマンドに関係するショートカットのリストが表示されます。
- Altium Wiki や Knowledge Center パネル、Altium Wiki Website で検索できます。
- TRAININGcenter には、100を超える短いトレーニングビデオがあります。それぞれのタスクを完了する為の詳細な手順を詳しく説明しています。
- Join a discussion forum では、全世界のお客様同士で情報交換などができます。(メイン言語は、英語です)
環境の要素
Altium Designer は、回路図入力から PCB 製造用データ出力までエレクトロニクス製品設計に必要な工程を全てサポートしているという面でユニークです。更に組込みソフト開発から FPGA の論理設計、FPGA へのデータのダウンロードまで行う事ができます。それらは全て Altium Designer の DXP 統合プラットフォーム として一つのソフトウェアアプリケーション上で実行できます。それぞれのエディタにはプラグインされたコマンドなどメニューやツールバーが装備され標準のユーザインタフェースをサポートしています。
- 編集の為に複数のドキュメントを同時にワークスペース上で開くことができ、それぞれのドキュメントタブで切り替えが出来ます。
- 例えば、回路図シートからPCB デザインといったように異なる種類のドキュメントに切り替えると自動的にメニューやツールバーが変更します。
- メニューバーの左端にある DXP メニューでは環境の設定やライセンス、カスタマイズなどに関する特別な設定が可能なメニューです。
- その他のツールバーやパネルなどワークスペース上でのドッキング表示などについての制御もできます。
- 全ての環境レベルの設定は、 DXP»プリファレンス で行うことができます。
プロジェクトとドキュメント
詳細情報: ドキュメントでの作業、プロジェクト管理
プロジェクトに関連する情報はファイルの参照と同様にドキュメントに保存されます。ドキュメントやプロジェクトやデザインはメインメニューの ファイル メニューから開くことができます。また、エクスプローラなどから Altium Designer に直接ドラッグ & ドロップすることでドキュメントやプロジェクトを開くこともできます。プロジェクトに関連したドキュメント情報などと同様にエラーチェックの設定やコンパイラの設定などプロジェクトに特化したオプション設定情報もプロジェクトファイルに保存されます。
ドキュメントを開くと Altium Designer のメインウィンドウでドキュメントが有効になります。同時に複数ドキュメントを開くことができます。開かれた各ドキュメントはデザインウィンドウの上にそれぞれタブが表示されます。ワークスペース全体でドキュメントを表示することも可能ですし、 ウィンドウ メニューの 並べて表示 により複数ドキュメントでワークスペースを共有することも出来ます。ドキュメントは、ドラッグすることで他の分割した領域に移動もできます。
パネル動作
詳細情報: Altium Designer Panels
ドキュメントは、オブジェクトとエンティティを保存しており、メインのワークスペース上で編集ができます。例えば PCB パネルでは、部品やネットを表示できるようにパネルはドキュメント内のデータを表示することができます。更にパネルは環境を通して動作させることができます。例えば、プロジェクトパネルは、プロジェクトの階層を表示するのと同様にプロジェクト内のドキュメントを開くのに使用することもできます。ドキュメントに特化したパネルは、その特定のドキュメントが有効な時のみ表示されます。全てのパネルは、ワークスペースの右下のショートカットボタンからアクセスできます。
- パネルはワークスペース上に浮いた状態にすることもドッキング表示させることもできます。
- パネル名を右クリックすることでドッキングの制御設定が可能です。
- プリファレンス ダイアログの System - View 内でパネル起動時の表示やアニメーションのディレイ設定ができます。
- パネルを移動するには、パネル名をクリックしドラッグします。複数パネルを移動するには、パネルのタイトルバーをクリックしドラッグします。
マルチモニタの使用
Altium Designer は、マルチモニタをサポートしています。ドキュメントを別モニタに移動するには、ドキュメントタブをクリックし、別モニタにドラッグするだけです。また、ドキュメントタブを右クリックし、新しいウィンドウを開く を選択することで2つ目の Altium Designer のフレーム上でドキュメントが開きます。
日本語メニュー表示
Altium Designer は英語以外の言語モードをサポートしています。メニューやダイアログなどの表示を選択できます。表示言語の切り替えは、プリファレンス ダイアログ (DXP»プリファレンス) の System - General ページにより設定します。表示言語の設定変更後、Altium Designer を再起動する必要があります。
環境のカスタマイズ
チュートリアル: Altium Designer リソースのカスタマイズ
パネルの位置を自由にアレンジできたり、マルチモニタ上でツールバーやドキュメントを編集できるなどの自由度に加えて、Altium Designer では、メニューやツールバー、ショートカットをカスタマイズすることも出来ます。カスタマイズダイアログへのアクセスは下記のいずれかの方法で実行できます。
- メニューバーやツールバーを右クリックし、表示されたポップアップメニューから Customize を選択します。
- メニューバーやツールバーの余白領域をダブルクリックします。
- DXP»カスタマイズ を選択します。
また、Altium Designer は複数のスクリプト言語をサポートしており、会社やお客様ご自身のカスタムコマンドを作成することも出来ます。